2012年8月23日木曜日

「インテリアノート」


もう随分前の話になってしまいますが、
5月の半ば頃、
「インテリアノート」というサイトを主催されている方からメールを頂きました。
私の作品を「インテリアノート」に掲載したいので許可を頂きたい、というものでした。

オリーブの枝を持つ鳩 by Poran111


「インテリアノート」は

『インテリアに関する空間・雑貨の作品を眺めて楽しむことを目的にしている』
サイトということでした。

早速このサイトを見てみますと、
建築設計事務所や雑貨のshop、作家さんのHPなどが
アトランダムに紹介されています。
どれも洗練された素敵な作品ばかりです。


黒い丸皿・・インテリアノート by Poran111


私に異存はなく、
こんな素敵なサイトに参加させて頂けて嬉しい限りです。

私のページは→ココ です。

アップしている写真はサイトの方で選んでくれたものに私が少ずつし足しています。


流れる雲・・インテリアノート by Poran111



サイトの上のバーの
products のところで雑貨などが載っています。

私の作品はこのproducts(→その後2012年9月5日の時点でgalleryに変更されていました)の
キッチン(→同じくキッチン雑貨に変更)のカテゴリーに
一つ一つバラバラに掲載されています。

 peopleのところでは
shop,HP別に紹介されていますが、そこにもbettyで登場しています。 

すべて日ごとに掲載順が変わります。

clippingはサイトの方でその時々に参加者のブログをアップします。
chraranのブログからはガラスの器の記事が紹介されています。

デザート小鉢 by Poran111


パラパラと雑誌を眺めるように綺麗な物を気楽に見ることができ、
気に入った作品をクリックすると
そのshopや作家さんの作品集に飛びます。
さらにニックネーム等をクリックするとHPに行くことができます。


インテリア好きには便利でまた刺激を受けるサイトです。

若草色のセット・・インテリアノート by Poran111





2012年8月19日日曜日

スペイン旅行(14)モンセラットMontserrat~(終)

バルセロナ見学の後、
1時間10分ほどバスに乗ってモンセラット(モンセラート)に行きました。

モンセラットMontserratはバルセロナの北西約60キロにある
灰白色の岩山で、その意味は「のこぎり山」だそうです。
サグラダ・ファミリアのモデルともいわれる山で、
標高1,235mのこの山には
11世紀にベネディクト派の修道院が建てられ、
マリア信仰の聖地となっています。

モンセラット景色・・・2012.6.7 by Poran111

こんな奇岩が聳えるモンセラットですが、
大昔は海だったそうです。

モンセラットの景色 by Poran111
モンセラットは「黒いマリア像」で有名ですが、
1811年にナポレオン軍の侵攻により修道院が破壊尽くされた時、
その黒いマリア像は敬虔な信者達によって守られ、
1881年には教皇レオ13世によりカタルーニャの守護聖母とされました。

モンセラットの教会・・・2012.6.7 by Poran111



モンセラットの教会のステンドグラス by Poran111


黒いマリア像は祭壇の上部に祀られていて、
このマリア像目指して多くの人が列をなしています。
マリア像までの階段の壁に綺麗なモザイクが施してありました。

モンセラットの教会のモザイク by Poran111


黒いマリア像は
12世紀に修道院から30分ほどのサンタ・コバ洞窟で
羊飼いにより発見されたもので、
もとから黒かったわけではありません。

黒くなったいきさつについては諸説あるようですが、
信者が供える燈明の煤によって長い年月の間に黒くなった、
というのが一般的なようです。

黒いマリア像・・・モンセラット by Poran111


フランコ独裁時代、カタルーニャ語が禁圧された時も
この教会だけは終始カタルーニャ語によるミサが
黒いマリア像の前で行われており、
今でもカタルーニャ人の心の拠り所となっています。

モンセラットの教会の祭壇 by Poran111


教会内にはモダンなキリストの絵画や
下の写真のような手と足だけが彫り込まれたキリストの絵?がありました。

手と足だけのキリスト・・・モンセラットの教会 by Poran111


教会を出て駐車場に戻るまでの間には
カフェテラス、土産物屋、ホテルなどが並んでいます。
その道端に近隣の農家の人達が手作りジャムやハチミツ、ケーキなどを売っていました。
私達は小さな丸型のケーキを購入。

モンセラットのフルーツケーキ6.7 by Poran111


厚みはさほどありませんが、
ナッツ類がいっぱいトッピングされ、
生地にはドライイチジクがびっしり詰まっています。
フルーツの甘さだけと思えるくらいの優しい甘さで
とても美味しい私好みのケーキでした。
もっと買ってくればよかったと後悔しました。

フルーツケーキ・・・モンセラット 2012.6.7 by Poran111


その他のお土産を少しご紹介しますと、
コルドバからグラナダへ行く途中で買ったドライフルーツとナッツや、

ドライイチジク(グラナダ) 2012.6.4 by Poran111


親戚友人に配る小さな缶入りのオリーブオイルと
オリーブオイルの石鹸など・・。

オリーブオイルと石鹸(グラナダ)  2012.6.4 by Poran111



自分用にバルセロナのスーパーで買ったオリーブの缶詰。
とても安かったです。

オリーブの缶詰・・・バルセロナ 2012.6.7 by Poran111


サグラダ・ファミリアのshopではTシャツやスプーン、
そしてタイル。

サグラダ・ファミリア(バルセロナ)  2012.6.7 by Poran111


細々としたものばかりですが、
それぞれの地の想い出につながり、
買った時より日本で手にした時のほうがよく見えるのが不思議です^^

◇◆◇

このモンセラットで私達のスペイン旅行は終わりとなりました。

私にとってスペインで受けた一番の印象は、
なんといっても各地に残る「イスラムの影響」です。

イスラム教徒は
711年北アフリカからジブラルタル海峡を越えてイベリア半島に上陸。
716年には半島の2/3を支配下に収め、
約800年近くにわたるイスラム支配が始まりました。

イスラム教徒はだんだん北上し、最後はフランスとの境の
ピレネー山脈を超えますが、
キリスト教勢力に敗れ、ピレネー山脈南方へ後退します。
レコンキスタ(キリスト教国による再征服運動)により、
1492年グラナダの陥落を最後にイスラム支配は終了しました。


メスキータ内部・・・コルドバ 2012.6.3 by Poran111


私達はマドリッドから南へ下りながら旅を続け、
最後は飛行機で北上して一気にバルセロナへ行きましたが、
イスラム教徒と同じように南から北へと旅をしたら
歴史に沿った流れが体験でき、面白かっただろうと思います。

例えば、アンダルシアを北上し、
赤茶けて荒涼としたカスティーリャの大地を走り抜けてマドリッドに到着したのなら、
その緑の多い景色はイスラムの人々には、
まさに「肥えた土地」(マドリッドのアラビア語の意味)として映ったということが、
実感できたかもしれません。


イスラム支配下ではユダヤ教徒とキリスト教徒は
いろいろな差別はあったにせよ、
啓典の民として信仰を続けることを許され、
強制的な改宗を迫られることはなかったようです。
総じて寛容な支配でした。

一方、レコンキスタを完成させたイサベル1世
他宗教徒を執拗に追放・殺戮しました。
またコロンブスも新大陸で先住民を大虐殺しています。


アルハンブラ宮殿の貴婦人の塔 2012.6.4 by Poran111



昔教科書で習った程度のことしか知らなかった私。
今回の旅行で沢山のことを学びました。

短いパック旅行で、各地をさっと通り過ぎたような旅でしたが、
それでも「百聞は一見にしかず」、
実際にその地を歩くことは多くのものを吸収できる良い経験となります。

来年もまたヨーロッパのどこかへ、個人旅行でゆっくり行きたいと思います。

たった10日間(正味8日間)の旅行なのに
長い旅行記となってしまいました。

最後まで読んで下さって有難うございます。
書き続ける上で、何よりの励みとなりました。


2012年8月6日月曜日

スペイン旅行(13)バルセロナBarcelona

セビーリャから飛行機で約1時間半飛び、バルセロナに到着しました。
まだ昼間のように明るい夕方、街のレストランで食事をしてからホテルへ。
翌日バルセロナ見物が始まりました。

バルセロナBarcelonaは、カタルーニャ地方の州都で、
人口約170万人、スペイン第2の都市です。

スペインには地方ごとに国があると言われますが、
カタルーニャ地方も独自の歴史と文化を育んできました。

バルセロナの街 2012.6.7 by Poran111

9世紀イベリア半島はイスラム教徒に大半を支配されていましたが、
カタルーニャはゲルマン系のフランク王国辺境領に組み入れられ、
その後986年バルセロナ伯国として独立。
中世ヨーロッパの影響を受けながら、
イスラムの進んだ文化を取り入れたカタルーニャは、
勢力を地中海に拡大し、約400年にわたり黄金期を迎えます。
しかし、その後スペイン統一によって衰退、
20世紀のフランコ独裁時代には
固有の言語と文化を禁止・弾圧されます。
フランコ死後の1977年念願の自治権を獲得し、
カスティーリャ語(スペイン語)と並んで
カタルーニャ語を公用語として復活させました。

カタルーニャ人気質は勤勉・質素で、
一番スペイン人らしくないと言われます。
また昨年からこの地方は動物愛護の観点から闘牛を禁止。
既にショッピングモールに変わった闘牛場もありました。

そんなカタルーニャ地方のバルセロナでまず思い浮かべるのは
アントニ・ガウディ(1852-1926年)の作品群でしょう。

初めにバルセロナのシンボルともなっている
サグラダ・ファミリア(聖家族贖罪教会)を訪れました。

サグラダ・ファミリア 2012.6.7 by Poran111
写真や映像では何度も目にしている教会ですが、
実際に見てみると、大きく迫力があり、
130年前に着工したとはいえ、今も建築中の教会は若々しく、
不思議な感じです。
完成は約15年後のようですが、その時また見に行きたいですね。

サグラダ・ファミリア内部 by Poran111

サン・ホセ帰依者教会の本堂として1882年に着工されたサグラダ・ファミリア。
翌1883年に初代建築家ビリャールからガウディに引き継がれ、
ガウディは後半生の全てをこの教会の建築に費やします。
教会傍の小屋で生活し、小屋と教会の往復の毎日でした。

サグラダ・ファミリア ステンドグラス by Poran111

サクラダ・ファイリアの祭壇 by Poran111

外側の3つのファサード(正面)の一つ「キリストの受難」(西側ファサード)は
斬新な現代的彫刻で、
面取りしたような形の群像の中、キリストのお尻も三角形です。
それであまり評判は良くないそうですが、
私は好きな彫刻でした。

サグラダ・ファミリア キリスト像 by Poran111

サグラダ・ファミリア 「キリストの受難」ファサードのキリスト by Poran111

このサグラダ・ファミリア自体、初めは奇妙な建物と周囲には思われていましたが、
今の評価はご存知の通りです。

この彫刻も50年後、100年後にはどういう評価を受けるかわかりません。
楽しみです。

このサグラダ・ファミリアの建設に生活のすべてを捧げたガウディは、
1926年6月7日市電にはねられた時、
あまりにもみすぼらしい身なりに
その老人が高名な建築家ガウディだと気付く人はいませんでした。
3日後にガウディは息を引き取りますが、
その葬儀には彼の才能を愛した多くの市民が参列しました。

サグラダ・ファミリア「生誕のファサード」(外尾悦郎氏修復) by Poran111

次に同じガウディの作品であるグエル公園へ。
ガウディの生涯のパトロンとなるエウセビ・グエルが
イギリス風の静かな住宅街をバルセロナに作ろうと考え、
150,000㎡の土地の設計をガウディに依頼。
ガウディは中央広場、道路、門衛館、管理事務所などを設計しました。
1900年から1914年の間は建造が進みましたが、
グエル伯爵没後工事は中断され、市の公園として寄付されました。

有名なモザイクの椅子のある中央広場は下の写真のように高台になっており、
下の柱が並んでいる所の天井にもガウディらしいモザイクがあります。

グエル公園 by Poran111
グエル公園の椅子 by Poran111

当初60戸の住宅建築が予定されていましたが、買い手がつかず、
グエル伯爵とガウディだけが購入し、その2軒のみ完成しました。
ガウディは一時その家に住んでいましたが、サグラダ・ファミリア建設に没頭するため、
教会傍の小屋に引っ越してしまいました。
現在、彼の住んだ家は博物館となっています。

グエル公園の門衛館 by Poran111


これもお馴染のトカゲの噴水のモザイク。


グエル公園のトカゲ by Poran111
次に行ったのはカタルーニャ音楽堂です。
これは20世紀初頭のバルセロナでガウディ以上に名声を博した天才建築家、
ドメネク・イ・モンタネールの最高傑作です。
現在もコンサートホールとして使用されています。
私達は外観を見ただけでしたが、
ツアーのお仲間の4人が夜ここのコンサートに行きました。
色鮮やかなステンドグラスやシャンデリア等の内装がとても素敵だったそうです。


カタルーニャ音楽堂 by Poran111



カタルーニャ音楽堂チケット売り場 by Poran111


カサ・ミラとカサ・バトリョはバスの中から見ただけで、
ピカソ美術館へ。

ここには
ピカソの初期と晩年の作品が展示されています。

ピカソの父は絵の教師で息子を宮廷画家にしたいと思っていました。
父の指導のもと、ピカソは古典的な様式の絵を描き、才能を発揮して賞を獲得、
マドリッドの王立サン・フェルナンド美術アカデミーに入学します。
しかし学校で学ぶ無意味さを悟り中退、
プラド美術館に通い名画の模写をして絵の道を模索します。
その後バルセロナに戻り、若い芸術家と交わりながら熱心に絵を描いていきました。

ピカソの父親は息子が自分を超えた絵を描いた時、
息子を宮廷画家にしたいという夢を捨てたそうです。

ピカソ美術館では
子供ながらアカデミックな技法を完全にマスターしてしまった初期の作品や
晩年の「鳩」の連作などが目を惹きました。



ピカソ美術館・・・バルセロナ2012.6.7 by Poran111


次はバルセロナ郊外の聖地モンセラットです。


2012年8月4日土曜日

ランキング

相変わらずオリンピック観戦の毎日ですが、
男子柔道ではなかなかメダルが取れず、残念な結果に終わりました。

オリンピックという舞台で実力が発揮できないもどかしさは
本人が一番痛感しているでしょうが、
精神的な弱さを感じてしまいます。

女子57キロ級で金メダルを獲得した松本薫選手の
鬼気迫る形相には
「絶対金を取ってやる」という強力な意思が溢れていました。

男子柔道は4年後を見据えて心身共に立て直して欲しいと思います。

サッカー女子のなでしこが
ブラジルを下し4強入り、次は準決勝でフランスと対戦です。
金メダル目指して頑張って欲しいですね。


◇◆◇

さて、話は変わりますが、
私が出品しているハンドメイドサイトCreemaのサイトが
7月31日にリニューアルされました。
デザインの全面変更、複数の機能が追加、改善されました。

白いお皿 by Poran111

作品の写真が小さくなってちょっと残念ですが、
追加された機能にランキングがあります。
いろいろなランキングがありますが、
私(ニックネーム:betty)は
「食器・キッチン」のカテゴリーの中の


2位になりました。

作品を見て下さった方が
「これは、いいね」と思ったらぽちっとクリックしてくれます。
それが「いいね!ランキング」に反映されます。

出品数が少ないにも関わらず、
2位になれてとても嬉しいです。
有難うございました。

茶とグリーン by Poran111


これを励みにこれからも
納得のいく作品を作って行こうと思います。


茶に青ストライプ by Poran111