2008年10月30日木曜日

New Orleans


米国に滞在中の1995年、子供たちが夏休み中に4週間のサマーキャンプに行ってる間、夫婦で Louisiana 州のNew Orleans に行って来ました。
私にとっては初めてのアメリカ南部。New Jersey 州 の Newark 空港から約3時間でした。




New Orleans の French Quarter はミシシッピ川に面した旧市街で、18世紀初頭にフランス人によって築かれた街です。
狭い街路のところどころに昔ながらの石畳や古い街灯が残っており、多くの建物の2階にバルコニーがあったりして南欧風の造りになっています。
その中の Bourbon Street はデキシーランド・ジャズで有名な Street でオイスター・バーやナイトクラブが集まっていました。
有名なクレオール料理(植民地時代に移住したスペイン人・フランス人の子孫をクレオール Creole と呼ぶ)も食べました。
食後、皆、お酒を片手にジャズのはしごをしています。


私たちも何軒かのお店に入って聴きましたが、その中にじっくり聴かせるお店があり、二晩続けて通いました。(上の写真) 
初老のジャズメンの演奏は味があってなかなかいいものでした。
2005年のハリケーン・カトリーナで French Quarter が壊滅的な被害を受けたというTVニュースを見て、「あの街が・・・・」とショックでした

2008年10月25日土曜日

ランプ Dragonfly


ステンドグラスを作っていると、いつかはトンボ(Dragonfly)のランプを作ってみたいと思うようになります。
初めはトンボや魚などはグロテスクで嫌だと思っていましたが・・・。
このランプで気をつける作業といえば、トンボの翅(はね)です。
トンボの形にカットしたガラス(オレンジと赤)の上に、トンボの形をしたフィリグリーという金属をのせハンダ付けします。
翅の部分は細かい網状になっているので、注意しないとハンダが隙間に落ち、綺麗な網状になりません。
それと平面状のガラスを球体に張り付けるわけですので、どうしても無理が生じます。
特に長い翅は球体から飛び出てしまいます。
飛び出た翅と背景(青)をつなげるハンダは壁のように厚くなります。
ハンダを重ねていく時、下のハンダが溶けて落ちるのを気をつけながら仕上げていきます。
この2点が少し骨の折れる作業となります。
背景の青いガラスはウロボロス (Uroboros) で、1枚のガラスです。1枚の中にこれだけの色が混ざり合っています。
これもリップル(ripple glass) の激しいガラスで、カット、カッパーテープ巻きに時間がかかりました。 


2008年10月20日月曜日

美ヶ原高原

image from www.flickr.com 08.10.20 美ヶ原高原

今日、山荘から車で1時間半ほどのところにある美ヶ原高原まで行って来ました。
美ヶ原高原は子供達が小さい頃、夏休みに行ったことがあり、その時は牛がたくさん放牧されていましたが、今日は馬が3頭のんびり草を食んでいるだけでした。 
カラマツもかなり山吹色になっており、晩秋の趣きがあります。

2008年10月19日日曜日

ギザの月 (ガラスモザイク)


行ってみたい国がたくさんあります。
エジプトもその一つ。 
杉山寧画伯の画集を見た時に強く魅かれた絵があり、それを元にガラスを小さくカットしてモザイクを作りました。
「ギザの月」です。
エジプトのギザの砂漠にある3つのピラミッドは、クフ王、カフラー王、メンカウラー王の墓です。
一番大きいものが紀元前26世紀に在位していたクフ王の墓です。
青い夜空と黒いピラミッド。月明かりに照らされた砂漠の中の道。
4000年以上の時を経てなお悠然とそびえるピラミッド。
古都ルクソール、アブ・シンベル大宮殿、オールドカイロにあるコプト博物館など見たい所はたくさんあります。
エジプトへ行った人に感想を聞くと、両極端の意見。
私はどちらの感想を持つのか、興味深い。
キリスト教・イスラム教の歴史的建造物が共存しているエジプトにいつか行ってみたいですね・・・。



そのエジプトに次男が大学卒業直前に友人と行き、パピルスを買ってきてくれました。
綺麗な絵が描かれていてなかなか素敵です。
くるくる丸められて筒に入っていたので、さっそく額に入れたらぐっと見栄えがよくなりました。 

海外旅行は子供に先を越されてしまいます。



2008年10月14日火曜日

ガラスモザイク 「里山」


蓼科の自然は、四季それぞれ趣きを変えて私たちを迎えてくれます。
一日一時間ごとに若草色が増して行く春、 祈りに似た気持ちを抱いてしまう無音でまっ白な冬、
そして時間が止まって欲しいと願う秋。
広葉樹が赤・黄と色を変えハラハラと散り落ちるのを追いかけるように、カラマツが黄色に染まっていきます。
そんな里山の秋をガラスモザイクに閉じ込めました。
単純なガラスの形に秋色を配し、少しでも長く蓼科の秋を楽しみたいと願って・・・。

2008年10月11日土曜日

バラクラ イングリッシュガーデン


昨日 紅葉見物の帰りに近くの「バラクラ イングリッシュガーデン」に行って来ました。
ちょうど「ハーベスト・フェスティバル」というのをやっていて、「実りの秋のハーベストディスプレイ」があったり、「アーツ&クラフト」と銘打っていろいろなお店が出ていました。
平日にもかかわらず、人が多いので、ちょっとびっくり。
音楽のする方を覗いたら、ちょうどケイ山田(バラクラのオーナー)のファッションショーが行われていました。
あーそれで、おしゃれをしたおば様たちが多かったんだと納得。
私たちはと言えば、ジーンズにボタンダウンのシャツ、それにスニーカー・・・・。

綺麗なダリアや庭園を見て、出口で下伊那から来ていた農園の人から「南水(なんすい)」という梨を買って帰りました。
この梨は初めて食べるものですが、とても甘くジューシーですごく美味しかったです。

 名前はわかりませんでしたが、綺麗な薄青い花がたくさん咲いていました。 






2008年10月9日木曜日

錦秋

 


このところ曇りが続いていたのですが、今日の午後やっと少し晴れてきたので、蓼科スカイラインを走って、蓼科山の東側の大河原峠近くまで行って来ました。
大河原峠手前3kmほどの所に「トキンの岩」という所があったので車から降りて上ってみました。
5分ほどで巨大な岩の頂上に着きます。
怖がりの私は途中で止めるとか騒いだので5分ほどかかりましたが、男の人なら3分くらいで行けます。
帰りはずるずる落ちそうでもっと怖く、スキーのボーゲンよろしく、大きくUカーブを描いて下りてきました。
しかし頂上から見る景色は絶景でした。
標高2000mくらいあるのでしょうか、紅葉が進んでいて、赤・黄・緑のコントラストが素晴らしく、登った甲斐がありました。
山の上空は雲が流れ、霧も動き、その霧の晴れ間を狙って夫が写真を撮りました。


2008年10月8日水曜日

Halloween


先週末用事があって、東京に戻りました。立ち寄ったお店の中は Halloween のグッズでいっぱい。
山の中にいてすっかり忘れていたので、慌てていくつかの小物を出して飾りました。
東京にあまりいなくても、やはりこういう行事に関するものや季節感は出しておきたいと思っています。 

            ↑アメリカで買った Halloween のわら人形。


Halloween といえば、14年前のアメリカ  ニュージャージー州での様子を思い出します。
その年の9月、現地校の 4th grade に日本から転入した次男が、初めて Halloween を経験しました。10歳になったばかりでした。
数日前学校から、Halloween について通達がありました。
当時、お菓子に異物が混入されるという事件が相次いでいて、2つ注意がありました。
一つ目は、子供たちに配るお菓子は一つ一つ個別包装のものであること、もらう方も個別包装されていないものは口にしないこと、二つ目は低学年の子供たちが各家庭を回る際には保護者が一緒について行くこと、でした。
当時、アメリカのお菓子は大袋にキャンディーやグミなどが裸のまま入っていることが多く、日本のように綺麗にきっちり個別包装されたものは少なかったので、似たようなお菓子ばかりになってしまいました。今はどうなんでしょう?
そんなわけで、個別包装されたお菓子を用意し、次々に来る可愛い魔女やらジェイソンのお面君やらにお菓子をあげ、時間を見計らって、次男たちの後を追いかけ、少し離れたところからついて行きました。
友達の母親とおしゃべりしながらアメリカの住宅街をそぞろ歩くのもなかなかいいものでした。
紅葉が始まった家のハナミズキを見ながら、あー、そんなこともあったなーと感慨にふけった先週末でした。

↑授業が終わったあと皆思い思いの扮装をします。先生たちも仮装します。



image from www.flickr.com94.10.31Halloween 4th grade
↑次男は骸骨に扮装。


              ↑ 家々を回る次男と友達。



2008年10月7日火曜日

Chestnutのランプ




先週別荘地を散歩していると、栗のイガがたくさん落ちていました。
動物に食べられたようで実はほとんどありません。見上げると葉は少し黄ばんできています。
ランプ「chestnut」(栗の木)は、たくさんの人が作っていますが、栗の葉を表す緑色や紅葉のオレンジ系が多いと思います。
私は葉脈を表すように ripple glass (リップル:表面が波打ったような凸凹のガラス)を使っているのに、栗の木とは全く違う青いガラスを選びました。
栗の木の向うに見える青い空をランプに反映させたかったのですが、その意図はうまく表現できなかったようです。
栗の木らしいランプシェードを見ると、今度は素直にそういうものを作ってみたいと思います。
でも、紫色が少し入ったこの青いガラスは気に入っています。実際はもっと明るくやわらかな青です。ランプの写真は難しい・・・。
このランプは頭部が隙間の多い crown のせいもあって、周囲の壁への映り込みが綺麗なデザインです。



2008年10月6日月曜日

イタリア美術講座

一昨日、市の会館で開かれた「イタリア美術講座」に行って来ました。このセミナーでは毎月1回2時間、全4回にわたってミケランジェロの彫刻を紹介します。一昨日はその第1回目でした。
講師はイタリア文化会館・日伊協会講師のジュリアーノ・デルペーロ氏です。デルペーロ氏はミラノ大学で哲学を修め、来日して20年ということでした。
第1回目は「階段の聖母」(大理石のレリーフ・未完)と「ケンタウルスの闘い」(レリーフ)で、前者はミケランジェロ14~17歳、後者は17歳の時の作品です。
どちらも私は初めて見る作品でした。あるいは教科書か美術書で見ていたかもしれませんが、覚えていませんでした。
それぞれ、ミケランジェロの意図が表現されていて、質問形式で受講者に考えさせます。



その講義の中でマルク・シャガールの話になりました。そこで私の疑問が一つ解けました。
それは今夏ニースの「マルク・シャガール聖書のメッセージ国立美術館」に行った時湧いた疑問でした。
シャガールはロシア(現ベラルーシ)生まれのユダヤ人です。ユダヤ教徒であるシャガールの絵の中に、イエス・キリストや十字架が描かれており、腑に落ちませんでした。
ユダヤ教もキリスト教も唯一にして万物の造り主である全能の神を信じますが、ユダヤ教はナザレ人イエスを救世主(メシア)とは認めません。
イエスは預言者の一人に過ぎないと考えます。
ですから、イエスを神の子にして救世主(メシア)であり神自身であると信じるキリスト教を認めません。
それなのに何故シャガールの絵の中にイエスや十字架が・・・?


デルペーロ講師によると、シャガールは愛をもって世界を捉え、理解し、表現した人であり、イエスの教えである愛と寛容を理解し、共感していた、ということです。
ユダヤ教徒は皆キリスト教を否定し、拒否し、自分の絵の中にイエスや十字架を描くなんてあり得ないと私は考えていました。
しかし、シャガールが自分の絵の中にイエス・キリストや十字架を描き入れたのは、イエスをメシアと認めないまでも、愛の人、愛を実践し、神の愛を伝えた人と考え、受け入れたのではないかと思い始めました。


2008年10月2日木曜日

紅葉


今日午後、山荘から車で20分、そこから歩いて10分くらいの所にある「白駒池」に行って来ました。
もう紅葉が始まっていました。例年より10日ほど早いそうです。



スイスのお土産


29年前、初めて海外旅行に行きました。行先はスイス。
その時お土産に買った木彫りの牛がまだ健在で、キャビネットの上でほこりをかぶっていました。
久しぶりにほこりを払い、ベランダのテーブルの上で記念撮影。人間同様、少し黒ずんできました。
手前のドングリは散歩の途中で拾ったもの。