2019年2月23日土曜日

スペインタイル1作目「フラワープレート」

「スペインタイル絵付け」の記事で書きましたスペインタイルのお皿が
焼きあがってきました。

こんな感じです。



焼成前の色です。↓

焼成前のお皿


焼成前はシュガークラフトのような淡い色合いですが、
焼くとかなり鮮やかな色になりました。

出来上がりの色見本がありましたので、
大体予想できましたが、
思ったより発色が綺麗です。

先生からは「色のバランスがよい」とおっしゃって頂きましたが、
技術面では、酷いものでした(@_@。

絵の具(釉薬ゆうやく)が剥げていたり、
下絵のシャープペンの線が出たり、近くで見たらガッカリの状態です。

早速、通信講習の先生に失敗点の原因をメールで教えて頂きました。

大体が釉薬が厚過ぎたことが原因のようです。
1作目ですので仕方ないと思っていますし、
この作品は失敗の見本として役に立ってくれるでしょう。



夫に感想を聞いたところ、一言「安っぽいね」(*_*;

一瞬心が挫けましたが、すぐ立ち直りました。
では次はもっと綺麗に、もっと良い作品を作りましょう!と
やる気がおきて来ました。

沢山の反省点、改善点のもとに
明日から次の作品の絵付けをしようと思います(^_-)-☆



2019年2月7日木曜日

映画「黄金のアデーレ」

私は Amazon Prime で映画やテレビドラマをよく見ますが、
ほとんどがアメリカの作品です。

そんな中、Amazonから私へのお勧めの作品として
映画「黄金のアデーレ」が紹介されました。
イギリス・アメリカ合作の映画で、原題は「Woman in Gold」です。

あまり興味はなかったのですが、
クリムトの絵が主題というので見ることにしました。

見て正解。
とても見応えのある作品でした。 

映画「黄金のアデーレ」のポスター 


2015年に公開されたこの映画をご覧になった方も多いかと思います。

これは実話を元にした映画です。


1998年、カルフォルニアに住む82歳のマリア・アルトマンは
グスタフ・クリムトの作品
「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像Ⅰ」(通称「黄金のアデーレ」)の返還を
オーストリア政府に求めます。

この作品は彼女の叔母をモデルにしたもので、
マリアの姉が亡くなった時、
この絵の相続人は二人の姪(マリアと姉)となっていることが分かります。
マリアは
大好きだった叔母の肖像画を自分の手元に戻したいと思うようになりました。

マリアの母はアデーレの姉であり、
それぞれの夫も兄弟でした。
どちらの家も大変裕福で、芸術を愛する家庭であり、
子供のいないアデーレ夫婦は
ウィーンで
姉一家と一緒に宮殿のようなアパートに住んでいました。

第2次世界大戦中、
マリアの家族、叔母一家は、
ユダヤ系ゆえに、財産全てをナチスに奪われます。

「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像Ⅰ」は
マリア達の家に飾られていましたが、
退廃的だったために好まれず、
ナチス高官個人の所有とはなりませんでした。

しかし、洗練された審美眼を持つナチスのB・グリムシッツにより、
オーストリアの国立ベルベデーレ美術館に飾られることになります。


「アデーレ・ブロッホ=バウワーの肖像Ⅰ」(1907年、グスタフ・クリムト作)
~wikipedia より


戦後、
オーストリアのモナ・リザと言われるほど
オーストリアの代表的絵画となっていたアデーレの肖像画。
もちろん、オーストリア政府には返還する気など全くありません。

難しい交渉、挫折、諦めなどを経て、
この肖像画はどこに収まったのでしょうか・・・


アデーレの夫フェルディナントは
砂糖産業で巨万の富を築いた人で、
彼の注文でこの肖像画が描かれました。

アデーレ夫婦は芸術家のパトロンとしても知られていて、
二人のサロンには
クリムトの他、作曲家のマーラー、作家のシュニッツラー、
精神科医のフロイトなどが通っていました。


「クィーン」でアカデミー主演女優賞を受賞したヘレン・ミレンが
主人公のマリア・アルトマンを好演しています。

マリアを演じたヘレン・ミレン ~映画のHPより


暗く悲しい場面もありますが、
ユーモアが随所に散りばめられていることで救われます。
そして、正義を貫きたい気持ちが底辺に流れています。

お勧めの映画です。