東京の友人が日帰りで清里のキープ農場に行って来たということを聞いて、
私も急にキープに行きたくなりました。
それで時間が自由になった今日、
お天気も良さそうだということで行ってきました。
清里は高校時代に行ったきりで
40数年ぶりになります。
私の山荘からはちょうど1時間くらいで行ける距離ですので、
かえって行きそびれていたのかもしれません。
ポール・ラッシュ博士の銅像と清泉寮 2015.10.7
キープ農場のあるポール・ラッシュ「キープ協会」は
第二次世界大戦後の日本の農山村における新しい農村コミュニティの構築を通して
キリスト教に基づく民主主義を普及させる目的で
1956年に設立されたものです。
ちなみにキープKEEPとは
KIYOSATO EDUCATIONAL EXPERIMENT PROJECT のことです。
広大な敷地の中に
キープ農場、キープファームショップ、清泉寮、聖アンデレ教会などが
点在しています。
その中心的な施設である清泉寮は
1938年アメリカ人宣教師ポール・ラッシュ博士によって
日本聖徒アンデレ同胞会の青少年訓練所(キャンプ場)として
建設されました。
1955年火事で焼失した後1957年に再建されました。
清泉寮の中には
ギフトショップやセレクトショップ、レストラン、宿泊施設などがあります。
清泉寮本館玄関の聖アンデレクロス 2015.10.7
清泉寮本館玄関に掲げられた聖アンデレクロス(×の形)は
キリスト教の聖アンドレにちなんだものです。
イエス・キリストの12使徒の一人であるアンデレは
迫害にあってキリストと同じように十字架にかけられることになりますが、
キリストと同じ十字架では恐れ多いといって、
当時罪人が処刑される時に用いられた×形の十字架に磔になって殉教しました。
そのためこの斜め十字架を聖アンデレクロスと呼ぶようになったそうです。
ジャージーハットからは遠く富士山が見えます
ポール・ラッシュ博士がキャンプ場を建設するにあたっての条件は
日本の象徴である富士山が見える場所でなければならないということでした。
確かに清泉寮からは遠くに富士山が見えます。
清泉寮という名前は
この敷地が当時清里村と大泉村にまたがっていることから名付けられたそうです。
清泉寮の傍にジャージーハットがあり、
ソフトクリームを売っています。(他のショップでもソフトクリームは売っていました)
名物のソフトクリームということで食べてきましたが、
かなり甘めのソフトクリームです。
ジャージーハットのソフトクリーム
標高1400m近いキープは紅葉が進んでいました。
清泉寮近くの紅葉
ランチはキープファームショップで
夫は地鶏のチキンカレー、私はジャージーミルクのチキンドリアを、
デザートには
レアチーズケーキ、プリンをそれぞれコーヒーと共に頂きました。
キープファームから見る景色
敷地内の聖アンデレ教会にも足を運びました。
1948年に建設されたこの教会は
全国でも珍しい畳敷きの教会で、
親しみ易さへの配慮からということです。
聖鐘はアメリカ大陸横断鉄道の機関車に取り付けてあったベルで、
石造りの聖堂は川俣渓谷から運び上げられたものだそうです。
裏庭から見た清里聖アンデレ教会
畳敷きと石造りの聖堂~清里聖アンデレ教会 2015.10.7
聖アンデレ教会の横から十字架の道行きの小道が始まります。
イエス・キリストの捕縛から十字架を背負ってゴルゴダの丘へ歩く道筋、
そして処刑、葬られるところまでの情景が14の留(ステーション)で再現されています。
十字架の道行きの出発点 第一留
十字架の道行き 第六留
これらの14の停留はポール・ラッシュ博士の友人であるティッシュ・ヒューイット夫人が
米国で製作し、キープに寄贈
十字架の道行きの小道
そして最後に
カンパーニュとミルクパン、ミルクジャム、ヨーグルトそしてワインを買ってキープを後にしました。
途中
まきば公園で牛の写真を撮ったり、広々とした景色を眺めて蓼科に戻ってきました。
まきば公園の牛たち
とても見晴らしがよく、広々とした「まきば公園」 2015.10.7
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