2015年3月30日月曜日

「燃える地の果てに」

昨年の11月に
「カディスの赤い星」を読んだ感想をブログに書きましたら、
フェイスブックのお友達から
何冊かお勧めの本を紹介されました。

私が希望していたスペイン物です。

ひとつは
同じ逢坂 剛氏の
「燃える地の果てに」(上下)です。



この本は
スペイン アンダルシア地方アルメリア県東端の
辺鄙な村パロマレスが主な舞台となっています。

1965年12月、
フラメンコギタリストである22歳の古城邦秋は
パロマレスに住むギター製作者ディエゴ・エル・ビエントに
ギター制作を依頼しにやって来ます。

古城は
そのギターが出来上がるまで
村に滞在することになり、
そこに事件が起こります。

その事件は
実際に起きた米軍の戦略爆撃機墜落事故ですが、
核爆弾を搭載していたことから
大きな波紋を呼びます。

事実は村人には伏されていましたが、
村は疑心暗鬼の日々が過ぎ、
そこにはスパイも見え隠れします。

事件の間に
ギター製作の場面も出てきて
大変興味深く読みました。

この事件の物語は1966年4月で終わりますが、
この話の間に
1995年9月から96年1月までの現在の物語が
織り込まれ、
30年を隔てた話が交互に進行していきます。

現在の物語は
美貌のクラシックギタリスト ファラオナ・マクニコルが
エル・ビエントを探す旅です。

そして最後に二つの物語が出合います。

結末である最後の場面には本当に驚愕します。
思わず何ページも戻って読み直してしまいました。

長い小説ですが、
少しも飽きさせず次の展開が待ちきれません。

これも「カディスの赤い星」同様お勧めの本です。

主人公古城がギター修行のため、タブラオで踊りの伴奏をしていたセビーリャの街
~ヒラルダの塔より街を望む 2012.6.6 スペイン旅行にて~



余談ですが、
主人公古城は中出阪蔵氏のフラメンコギターを持っているのですが、
私の夫は同じ中出阪蔵氏のクラシックギターを愛用しています。

夫が所有している中出阪蔵氏1976年制作のクラシックギター



次回は
もう一つの本、
「風の影」(カルロス・ルイス・サフォン)について書こうと思います。

こちらはつい最近読み終えたばかりで
まだ余韻が私の中に残っています。


2015年3月25日水曜日

ローズブーケ

ここ数日は冬のような寒さです。

桜の開花宣言が次々と聞こえてきますが、
山荘の桜は蕾がまだ固く、
春の到来は足踏み状態です。

毎年ふきのとうが出る場所も
まだ雪に覆われています。

山荘の桜の蕾 2015.3.25


しばらく山荘の庭はお花に縁がありませんので、
お皿の上に花を咲かせてみました。

赤いガラスと白い模様のガラスに合わせた
クラシカルローズブーケです。

ローズブーケ(右)をあしらった赤いお皿 約110㎜角 2015.3.25






このお皿に
信州安曇野、松川村の黒豆ようかんをのせてみました。

黒豆ようかんをのせて・・・


次のお皿には
同じローズブーケを
全体に散りばめてみました。

お皿はガラスが二層になっていますので、
上のガラスに焼き付けた花模様が
下のガラスに影を作ります。

その為
ぼやけたように見えますが、
それはそれで優しい雰囲気を出しています。

ローズブーケを全体に散らして・・・約110mm角 2015.3.25









花柄の用い方次第で
くっきりした感じにも
ふんわりした感じにもなります。

好みですが、
私はどちらにも魅かれています・・・



2015年3月21日土曜日

黄色い丸皿

今日は
オーダー頂いている作品の中から
黄色いお皿をご紹介したいと思います。

このお皿は
元は直径210㎜の丸皿で販売当初からの人気商品です。

「大きなおはじきみたいで懐かしいような、それでいてモダン」と評して頂きました。

この度
ご要望を頂き、直径175㎜で制作しました。
黒いガラス棒の数を少し減らし、
スッキリしたデザインになっています。

「黄色いお皿」直径約175㎜ 2015.3.21


透明な黄色いガラスを
白いガラスに少し重ねる事によって
透明と不透明の2種類のイエローを出しました。

白いテーブルには綺麗なイエローが映えます


発色の綺麗な2種類の黄色いガラスは
テーブルが明るくても暗くても楽しめる器になっています。

ポップで洋風なイメージですが、
握り寿司のような和食にも合うお皿です。

濃い茶色のプレイスマットにも馴染みます



月曜日、お客様の下へ旅立ちます。。

喜んで頂けますように・・・

発送準備完了です


2015年3月16日月曜日

待ち遠しい春

今日は別荘地もポカポカ陽気で
朝の散歩では途中でコートを脱いでしまいました。

山荘の周りはまだまだ雪がいっぱいですが、
ベランダに椅子を出してゆっくりできる気候となりました。

ランディは
ベランダでうつらうつらする時間が多くなっています。

ランディ、ウトウトしてしまいます・・ 2015.3.16


ガラス制作の方は、
新しいガラスでお皿をいくつか焼いています。
今回の新しいガラスは模様入りの若草色です。



渋めの抹茶色のガラスと組み合わせてみましたが、
焼き上がってみると少し物足りなさ、寂しさを感じたので
花をあしらってみました。

クッキーを食べた後、
お花が現れます。

模様入り若草色のガラス(右)


分かりづらいですが、
大人しい感じのさりげない花にしてみました。

花模様



色違いの模様入り青ガラスでも作ってみました。

模様入り青ガラス(右)

花模様


こちらで花が咲くのはまだまだ先です。

そのせいか最近花模様が気になってきました。

もう少し花を使ったお皿が続きます。




2015年3月11日水曜日

祈り

今日は東日本大震災から4年。

今なお多くの方が
地震・津波・放射能・風評の被害に苦しんでいます。


今年も

たくさんの思いを込めて

祈りを捧げます。

3.11 祈り  2015年




2015年3月10日火曜日

制作依頼

先日
私が出品しているハンドメイドサイト(on-line shop)をご覧になった方から
お皿の制作依頼がありました。

この方がネットでお皿を探していて目に留まったのが、
私の昔のブログに載っていたサーモンピンクの丸皿でした。
随分前のお皿なので諦めていたところ、このハンドメイドサイトに
私が出品していることに気付かれたそうです。
それで私の所に連絡がありました。

同じものはもう販売していませんが、
ご希望でブログのものより一回り大きい175㎜のものを作りました。

サーモンピンクの丸皿 直径175㎜ 2015.3.9


このお皿のブログを書いた2011年2月頃
私はまだハンドメイドサイトに出品していなくて、
趣味で作ったものを記事に載せているだけでした。

そのブログの記事から1年後の2012年2月、
勧められてハンドメイドサイトに出品するようになりました。


今回、
昔の私のブログから制作依頼に繋がり、
とても嬉しい出会いになりました。

どこにご縁があるかわかりませんね。


今日、そのお皿を発送しました。

気に入って頂けることを心から願って・・・。

今日発送しました・・