2014年4月27日日曜日

花形のお皿

ここ1週間ほど、
夫の通院や検査入院で
諏訪湖畔にある諏訪赤十字病院に通っていました。

諏訪赤十字病院の病室から見た諏訪湖 2014.4.24


片道50分ほどの道のりですが、
満開だった街道沿いの桜が
少しずつ散ってゆく景色を見ながら運転していました。

町中は桜が終わりかけていますが、
別荘地では標高1,100mの入口辺りの桜がやっと咲き始めたくらいで、
連休の後半には見頃になるでしょうか・・・


こんな花の季節になると
花の形をしたガラス用の型を出してきて
何か作りたくなります。


今回は水玉シリーズで
ブルーやイエローのお皿を作ってみました。











以前作った同じようなデザインのサラダボウルと一緒に並べてみます。


花皿・・直径約125㎜、サラダボウル・・直径190㎜


4月の初めに作ったものですが、
カラフルな水玉が踊っているようなお皿を見ていると
ちょっと元気になりました。

来週も検査で通院が続きます。




2014年4月14日月曜日

薩摩切子

山荘では
庭にまだ雪が残っていますが、
別荘地内は日一日と春らしくなってきました。

花も新緑もまだですが、
青空に向かって枝を伸ばしている白樺が芽吹き、
山全体が若葉に覆われるあの美しい景色を心待ちにしています。


別荘地内の白樺



◆◇◆

ところで、
日経新聞夕刊に「人間発見」という連載記事がありますが、
4月7日からは薩摩切子(さつまきりこ)の女性職人、
中根櫻龜(おうき)さんが書かれていました(5回連載)。

切子といいますと、私はすぐ江戸切子を思い浮かべますが、
今回の連載で薩摩切子のことが少しわかり、勉強になりました。


島津薩摩切子が出品されていました。


「島津薩摩切子」~テーブルウェア・フェスティバル 2014.2.5



1851年、島津斉彬は第11代薩摩藩主に就きますと、
鹿児島城下に工場群「集成館」を建設し、
製鉄、造船、紡績などと共に、
ガラス工場で切子や板ガラスなど様々なガラス器を製造しました。

しかしその7年後、
斉彬は急逝し、集成館事業は縮小、
更に1863年の薩英戦争で工場は焼失します。

そして明治10年(1877年)の西南戦争前後に
薩摩切子の技術は途絶えてしまったそうです。

その後1世紀以上を経て
同じ鹿児島の地に薩摩ガラス工芸が設立され、
薩摩切子の復元作業が開始されました。

中根さんは
そのために1984年東京ガラス工芸研究所から鹿児島に派遣されて来ました。
資料や図録を読み込んで図面を書き起こしたりして
手探りで作業を進められたそうです。


以下に中根さんの記事を引用します。 (【 】内)


薩摩切子は透明ガラスに紅や藍、緑など厚さ1~3ミリの色ガラスを重ね、
手作業で模様を彫り込んで製作します。
最大の特徴は色ガラスと透明ガラスが織り成す色の濃淡「ぼかし」、
温かみのある色合いが出せます。ひとつひとつが手作りで、同じものはありません


そして、

中根さんは
デザインに深みと幅を広げるために「二色被(ぎ)せ」と呼ぶ技法を編み出します。
透明ガラスの上に2色のガラスを重ねて3層にします。
曲線の削りと多彩な配色で表現できる世界が広がったそうです。


しかし、

ただ二色被せは高度な技法です。職人が溶けたガラスに息を吹き込んで、
厚みと色を調整する絶妙なバランスが要求されます。
この成形生地は温度管理も難しく、なかなか思ったような仕上がりになりません。
熟練の職人でも、商品として次の加工に回せる歩留まりは、
単色が5割前後ですが2色は2~3割です。
薩摩切子はこうしたコストに加え、器のカット、研磨、検査まですべてが手作業。
完成品にぬくもりは出せますが、どうしても高価になります。
猪口(ちょこ)は2万円台から、ロックグラスは5万円台から、
花瓶では10万円以上する作品も多いです。



「島津薩摩切子」のHPより



これだけの技術と手作業によって
あの繊細で美しい薩摩切子が出来上がっているのだと思うと、
あの価格も得心のいくものですし、
それだけ出しても欲しいという方が多いというのも頷けます。

来年六月頃には
日本橋三越本店で個展が開催されるそうです。
とても楽しみです。



薩摩切子の詳しい歴史や美しい作品の写真などは
「島津薩摩切子」のHP をご覧ください。


2014年4月5日土曜日

角皿三点

東京に来る前、
お皿を三枚焼いてきました。
ハンドメイドサイトCreemaの若いお客様からオーダー頂いたものです。

お客様のご新居用に四点購入された後、
購入されたものとセットになる角皿を三点追加されました。


水玉のお皿ホワイト2枚セットと空色の角皿


梱包したものを東京に持って来て、
昨日無事発送しました。


若いお二人の新居にガラスのお皿たちが役に立ちますように・・・



2014年4月3日木曜日

「アナと雪の女王」

ディズニー映画 「アナと雪の女王」 (字幕版)を観てきました。


春休みではあっても
子供たちは吹き替え版を観るでしょうから
字幕版は空いているのでは?と思ったのは大間違い。

吹き替え版のチケットが完売したこともあってか、
3時からの上映は満席に近い状態でした。

いつもガラガラのシネコンばかり経験しているので吃驚しました。
それだけこの映画の人気が高いということでしょう。


「アナと雪の女王」HPより



「アナと雪の女王」は
本年度アカデミー賞で「長編アニメーション賞」と「主題歌賞」を受賞した作品です。 


その主題歌に惹かれ、
新聞やネットで評判を見ていたのですが、
その高評価に違わずとても良く出来た映画でした。


映像の美しさ、
主題歌賞を獲得した「Let It Go」、
ストーリーの結末、
どれをとっても
大人にも十分楽しめるものでした。




王家の美しい姉妹、エルサとアナ。
触れるものを凍らせる魔力を持つ姉のエルサは妹アナを傷つけることを恐れ、
自分の世界に閉じこもって生きてきました。


思いもよらずアナの胸を刺してしまったエルサの氷。
その氷は「真実の愛」でしか融かすことができません。

アナを取り巻くハンス王子と山男クリストフ。


さてその「真実の愛」とは・・・


お勧めの映画です。




2014年4月2日水曜日

東京の桜

昨日桜を見に、急遽東京に来ました。

高速を降りて家に帰る途中、
JR国立駅前の大学通りの桜をまず見てきました。

もう午後も4時を回っていましたので
写真映りはイマイチですが、
満開でとても綺麗でした。


国立大学通りの桜 2014.4.1




そして今日は朝から
都立小金井公園に行って来ました。

我が家から車で30分くらいかかります。
桜が満開ですし、春休みでもありますので
人がいっぱいでした。


都立小金井公園の桜 2014.4.2



こちらの顔が桜色に染まりそうなほど
空一面サクラ、サクラ、サクラ です。



ランディと桜~小金井公園 2014.4.2




都立小金井公園は
玉川上水沿いに位置し、
面積約80ヘクタール(日比谷公園の4.9倍、上野公園の1.5倍)の広大な公園です。

広々とした草地、雑木林、桜の園、子どもの広場、弓道場、テニスコートなどがあります。



満開の桜が大きな枝を広げています~小金井公園 2014.4.2









公園の一隅に
寒緋桜(カンヒザクラ)が咲いていました。

傍にあった説明書きによりますと、

『寒緋桜は、中国南部や台湾に分布し、
沖縄石垣島に自生化している。
早春の一月頃から濃紅色で
鐘形の花弁が下向きに平開せず咲く。
花は直径約2㎝で蜜があり、
一花ごとツバキのように落下する。』

とあります。



寒緋桜~小金井公園 2014.4.2



散った花を見ると
確かに一花ごと落ちています。

ソメイヨシノのようなひとひらひとひら散っていく風情とは
随分違います。


散った寒緋桜~小金井公園 2014.4.2



ランディも
広い公園を散歩し、時々人に可愛がられて
満足気な様子でした。