2011年11月30日水曜日

京都・奈良 (3)

京都駅そばの新・都ホテルに泊まって、
翌23日は奈良へ行き、奈良ホテルで朝食をとることにしました。
マーガレット王女やオードリー・ヘップバーンが宿泊した名門ホテル。
中に入るのがとても楽しみでした。


奈良ホテル by Poran111

メインダイニングルームでフレンチトーストを頂きました。
とても美味しかったのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました・・・。

奈良ホテル 朝食 by Poran111

奈良ホテル随一の撮影スポット、赤絨毯の大階段で
私達も記念撮影してきました^^

奈良ホテルの階段 by Poran111

その後、東大寺へ。
休日でしたが、昨日の京都ほど混んでいません。
奈良は建物も風景もシンプルで京都より落ち着きます。

東大寺 by Poran111

東大寺の大仏さまは
右手の手のひらをこちらに立てて中指を少し曲げ、
左手は膝近くで手のひらを上に向けこちらも中指を少し曲げています。
この手の形は
右手は「施無畏印(せむいいん)」・・畏れることはないですよ
左手は「与願印(よがんいん)」・・人々の色々な願いをかなえますよ
という意味を表すそうです。
そして中指が少し曲がっているのは「こちらに来なさい」と招いているのだと、
私達の近くにいたグループのガイドさんが言っていました。

東大寺大仏 by Poran111

東大寺は外人客が多かったように思います。

東大寺のあとは美味しいわらび餅の「菓匠 千壽庵吉宗」本店へ。
トロトロととろけるようなわらび餅や三笠山などを買って大満足。
ランチ用に考えていたお豆腐のお店が予約でいっぱいとの事で、
京都に戻りお昼を食べることにしました。

JR京都駅にあるSUVACO「はしたて」でランチ。
1時過ぎていましたが、かなり並んでいました。
お目当ての限定ランチは売り切れでしたので、
甘鯛と湯葉の煮麺セットを頂きました。


次に友人が一番行きたがっていた山科の毘沙門堂へ。
ここはJRの「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンポスターの舞台で、
真っ赤な紅葉を願っていたのですが、やはりここも盛りにはまだ早かったようです。

毘沙門堂 by Poran111
毘沙門堂 門跡碑



毘沙門堂 by Poran111



毘沙門堂 by Poran111
毘沙門堂 勅使門に続く石段

また京都駅に戻り、同じSUVACOにある「中村藤吉京都駅店」で、
「まるとパフェ」を食べ、疲れをとりました。
かなりの量ですが、あまり甘くなくペロリと平らげてしまいました。

まるとパフェ by Poran111

外はもう暗くなりましたが、帰りは遅い新幹線でしたので、
東本願寺の方をぶらぶらしたり、駅のお店で最後のお土産探しをしたりしました。
それにしても京都タワーの姿は美しくないですね・・・残念
そして駅の「美々卯」で夕食を頂きました。


1泊2日でしたが、まあまあお天気も良く
大体希望通りの所に行けて、満足な旅行となりました。
私の希望の嵯峨野のトロッコ列車は、
旅行計画が急だったせいで予約が取れず、断念しました。
それだけが心残りですが、春のトロッコ列車にでも乗りたいと思っています。

今回の旅行で一番感心したことは、
京都、奈良で出会った人たち・・・車掌さん、駅員さん、お店の人、道を尋ねた地元の方、
全てとても親切だったということです。
観光地ですので観光客に対する接し方が身についているのでしょうが、
面倒がらず、地面に地図まで書いて教えてくれる親切さには驚きました。

そして京都はお店もお食事処もどこもかしこも人でいっぱい。
京都は日本一の観光都市なのだと改めて思いました。


2011年11月29日火曜日

京都・奈良 (2)


天龍寺の横の竹林を通って訪れた常寂光寺は、
小倉山の中腹にあり、京都屈指の紅葉の名所として知られる日蓮宗の寺院です。
写真などで見られるような本格的な紅葉はまだ見られませんでしたが、
天龍寺とは違うこじんまりとした京都のお寺らしい趣きがありました。



常寂光寺境内 by Poran111


★常寂光寺 多宝塔 by Poran111


次に落柿舎へ。
ここと二尊院は外から眺めただけで、祇王寺へと進みます。

落柿舎 by Poran111


祇王寺は何度訪れてもいつも心にしっくり来るお寺です。
お寺にまつわる物語とそれに似合うひっそりとした風情が心に響くのでしょうか・・・。

平氏全盛のころ、白拍子の上手な祇王は平清盛の寵愛を受け、
その手厚い保護のもと、
妹の祇女と共に安穏に暮らしておりました。
ところがある日、仏御前という舞も歌もすこぶる上手な白拍子の名手が現れ、
清盛はたちまち仏御前に心を移します。
昨日までの寵愛はどこへやら、祇王は館を追い出されたうえ、
その後辛い思いもさせられたため、
祇王二十一、祇女十九、母の刀自四十五歳の時、三人で剃髪し尼となって、
嵯峨の山里、今の祇王寺で仏門に入ります。

そんな祇王の不幸を見るにつけ、無常を感じた仏御前は清盛の元を去り、
剃髪して祇王達と共に暮らし始めます。
仏御前、わずか十七歳の時でした。

祇王寺 by Poran111

晩秋には真っ赤に色づいた紅葉が苔庭一面に降りかかり、
名状しがたい美しさだそうです。

祇王寺 庭 by Poran111


祇王寺を後にして、祇園に向かいました。
夕食までの間、商店街を覗いてお土産を買い、
先斗町をぶらぶらして、予約しておいた祇園 らんぶるへ。

祇園 らんぶる by Poran111

らんぶるは、現役のお茶屋の1階にあります。
築100年という建物の室内の調度品も坪庭も
次々と運ばれて来るお料理と共に存分楽しめました。

らんぶる しめサバの握り・貝柱・生麩 by Poran111

さて翌日は奈良へ行きます。


京都・奈良 (1)

もう1週間前になってしまいましたが、
先週の22,23日の2日間、友人と京都・奈良に行ってきました。

ホテルと新幹線の予約は私がネットで行い、
旅行スケジュールや食事の予約は友人がやってくれました。
一緒に行った友人は何度も京都や奈良に行っていて、とても詳しいのです。
私にとって京都・奈良への旅行は実に24年ぶりです。

早朝の新幹線に乗り、京都に着いたらまっすぐ嵐山方面へ。

まずは予約しておいた嵐山の松籟庵へ。



松籟庵は、近衛文麿公の別邸だったそうで、
文麿公のお孫さんに当たる細川護煕元総理は書道家である松籟庵の当主とも親交があり、
時々お見えになるそうです。

松籟庵から見た保津川 by Poran111

松籟庵は渡月橋の上流にあり、私達は外のお座敷で、
保津川と紅葉を眺めながら豆腐懐石を頂きました。

メニュー★先付 食前酒(梅酒)・豆腐(雪塩添え)、色彩り御膳、湯豆腐、
揚げ出し豆腐、デザート(豆腐アイス・黒蜜、生八つ橋添え)

松籟庵 色彩り御膳 by Poran111



会計をした小部屋からも紅葉が見えます。

松籟庵小部屋から見た紅葉 by Poran111


紅葉は、色づいたもの、青々としたものが入り混じっていて、
一面が真っ赤に染まるのは
1週間後の今頃かもしれません。

その後、天龍寺に向かいました。
ここは人がいっぱいでした。

天龍寺 by Poran111

天龍寺は臨済宗天龍寺派の総本山で、
1339年吉野で亡くなった後醍醐天皇の菩提を弔うために、
足利尊氏が夢想国師を開山として創建。

夢想国師による庭園(曹源池)は世界文化遺産です。


天龍寺 曹源池 by Poran111

天龍寺を出た後は、竹林を通って常寂光寺、落柿舎方面へ・・・

竹林 by Poran111





2011年11月19日土曜日

小布施

昨日、初めて小布施に行ってきました。
私には、小布施=栗のイメージしかなかったのですが、
調べてみると幾つか行ってみたいところがありました。

最初に行ったのは「岩松院(がんしょういん)」です。
岩松院は1472年に建てられた曹洞宗の寺院で、
その本堂の天井画「八方睨み鳳凰図」は葛飾北斎89歳の時の作品とされています。

岩松院 by Poran111

その鳳凰図は今も色鮮やかで160年経たものとは思われません。

この天井画は下絵や色指定などは北斎が行い、
彩色は弟子で小布施出身の高井鴻山によるとされていましたが、
1974年浮世絵研究家の由良哲次氏により北斎直筆の画と断定されました。
しかし資料をもとに今でも北斎直筆に疑念を持たれる方がいるようです。
どちらが本当なのか、素人の私にはわかりません・・・

岩松院・北斎筆とされる天井画 by Poran111
岩松院・北斎筆とされる天井画 (ポストカード)

またこの岩松院の裏庭には
「蛙合戦の池」があります。
桜の花見時になると、この小さな池では
大きなひきがえるがめすを奪い合う合戦を始めます。
1816年当地を訪れた小林一茶は、
この合戦を見て
『やせ蛙まけるな一茶これにあり』
と詠みました。
これは病弱な初児・千太郎への声援の句でもありましたが、
その願いもむなしく千太郎は一ヶ月足らずで他界してしまいました。
一茶、54歳の時です。

岩松院~蛙合戦の池 by Poran111


岩松院を後にして、次は「おぶせミュージアム・中島千波館」に行きました。
このミュージアムは1992年10月に開館した町立の美術館です。
1945年疎開先だった小布施で生まれた日本画家中島千波氏の作品が常設されていますが、
今回企画展として「中島千波の金屏風展」が開催されているのをTVで知り、
是非訪れたいと思っていました。


おぶせミュージアム・中島千波館 by Poran111

中島千波館パンフレット 表 by Poran111

中島千波館パンフレット 裏 by Poran111

花菖蒲の金屏風や紅白牡丹、牡丹の原種を描いた「玉龍牡丹」など見応えがありました。

私は中島千波氏といえば桜を思い浮かべていましたので、
幾つかの桜の作品が展示されていたのが予定外の喜びでした。
今、季節は冬を迎えようとしていますが、
来年の桜に会えることを楽しみに、しばし桜の絵に見とれていました。

中島千波「素桜神社の神代桜(ポストカード) 1996年 by Poran111


小布施は小さい街で、見たい所や食べに行きたいところが歩ける範囲にあります。
その点とても便利です。

お昼は桝一市村酒造場の酒蔵の内部に出来た「寄り付き料理 蔵部(くらぶ)」に行きました。

寄り付き料理「蔵部」 by Poran111
寄り付き料理「蔵部」

夫はランチメニューのお造りの盛り合わせ定食、私は焼き魚定食にし、
ご飯を栗ご飯に変更しました。

お造り盛り合わせ定食 by Poran111
お造り盛り合わせ定食

焼き魚定食 by Poran111
焼き魚定食

口コミにはいろいろ書かれていましたが、
栗ご飯の量が少なかったものの、全体にお味は良く、
メダイの幽庵焼きもふっくら優しく焼きあがり、美味しく頂きました。
「寄り付き料理」とは、
蔵人が酒造りの期間に食した料理の事で、
寒い時期の厳しい労働を泊まり込みで担う男衆のために
栄養のバランスがよく、飽きのこない献立が供されたそうです。

「蔵部」はオープンキッチンで、中が少し高くなっているせいもあり、
カウンターに坐るとキッチンの様子がとてもよく見えます。
それは良い、悪い両面が見えるということでもあったように思います。

蔵部のオープンキッチン by Poran111
蔵部のオープンキッチン


この後、街のあちこちにある栗菓子のお店を覗き、
桜井甘精堂の栗おこわと栗かのこを購入。

お昼を食べてお腹がいっぱいなのに、人が食べているのにつられて
福栗焼きを買ってその場で食べました。
栗の今川焼きみたいなものですが、大きな栗が丸ごと1個たっぷりの餡に包まれています。
とっても美味しいのですが、もうお腹がパンパン。
「苦しい、苦しい」と言いながら、
腹ごなしにしばらく街を散策して帰りました。

福栗焼き by Poran111
福栗焼き~260円です