長男夫婦がお嫁さんのご両親と私たち夫婦を招待してくれたのです。
箱根の保養所
宿泊先は長男の勤める会社の保養所ですが、最近リニューアルしたとかで、とても綺麗で内装もお洒落でした。
本館の露天風呂と別館の展望風呂、そして美味しいお食事を楽しんできました。孫はジジババが二人ずついるので、あっちへ行ったりこっちへ来たり。相手にしてくれる人がたくさんいて嬉しそうでした。
雨女の私らしく、2日の夜から翌朝にかけてもの凄い風と雨でしたが、10時頃出発する時には青空も出てきたので、ホッとしました。
そして午前中皆で箱根ラリック美術館へ・・・。
正面玄関から美術館へと続く道
私がラリック美術館を訪れるのは初めてですが、思った以上に展示品が多く見応えがありました。
ルネ・ラリック(1860-1945)はアール・ヌーヴォーとアール・デコの時代を駆け抜けたフランスを代表する宝飾とガラスの工芸家です。
ラリックはシャンパーニュ地方のアイという小さな村で生まれますが、16歳の時父親を亡くし、転機を迎えます。息子に手に職をつけさせたいという母親の希望で宝飾技術を学ぶことになったのです。
その後フリーランスの宝飾デザイナーとして活動し、カルティエなどに作品を提供、高名な女優サラ・ベルナールも顧客となりました。
ラリックは大まかに言うと20-40代は一品制作のジュエリー作家、50代から亡くなるまではガラス作家として活躍しました。
意匠を凝らしたジュエリーもいいですが、コティの香水瓶に施された繊細な花柄は、女性としてつい手にとってしまいたくなる魅力がありました。
美術館のパンフレットより
ラリックは鋳鉄製の型を作ってガラス作品の大量生産をしましたが、繊細な型の制作にはジュエリー作家としての技術が役立ったそうです。
私にはガラスと木の組み合わせが印象的でした。
エントランスホールに飾られた装飾パネル「花束」は、木製パネルにミラー加工を施したガラスの花束がくりぬかれ、シンプルで木とガラスの組み合わせがとても素敵でした。装飾パネル「花束」(HPより)
当時のセレブのダイニングルームに設えた噴水の周りも木とガラスで作られ、ゴージャスですが温かみを感じました。
また美術館とショップの間にはラリックのデザインによるカーマスコットをつけたクラシックカーが展示されています。
カーマスコットとは自動車のボンネットの先端にあるラジエターキャップの装飾品です。
ポーラ美術館やマイセン美術館にも行きたかったのですが、ラリック美術館でゆっくりしてしまい、お昼を食べたら皆と解散して蓼科へと向かいました。
今回初めてランディをペットホテルに預けたので、早めに帰路につきたかったのです。
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