2013年1月11日金曜日

初めての型

今年のお正月は
山荘で夫とランディと共に
静かで手抜きの三箇日を過ごした後、
4日から6日まで東京に滞在して子供や孫たちに会って来ました。

5日には用事があり東京駅へ。
保存復元された丸の内駅舎とステーションホテルを見学しました。

2階建てから創建当時の3階建てになり、
内部ドームの装飾などが綺麗に復元されていました。

日本中四角い同じような駅舎が多い中、
この東京駅には100年近い時の流れの香りが漂い、
その風格に誇りを感じます。

東京駅  2012.1.5 by Poran111

この日は残念ながら曇り空。青空のもとで写真を撮りたかったですね。
それにしてもこの日の東京はとても寒く、
山の寒さに慣れている私も震えてしまいました。


東京駅丸の内口の天井 by Poran111


東京駅丸の内口の床 by Poran111



◆◇◆

山に戻ってから少しずつガラス制作を始めました。
いろいろ試したいものを作っていますが、
そのひとつに初めての型で作ってみたものがあります。

ガラスで成形するとき使う型は主に市販のものを使いますが、
私の電気炉には大きすぎたり、小さくて実用的でなかったりするものが多く、
自分で型を作ることもあります。
陶芸用粘土やファイバーボードで作りますが、
どれも簡単なものです。

そこで昨年
別荘地のお知り合いで陶芸をされているご夫婦に、
いくつか型を作ってもらいました。

その時
「陶芸用の型だけれど沢山あるのでガラスに使ってみてはどうですか?」と
頂いた型がありました。
深めの茶碗型で上手く使えたら便利な型になりそうです。
底の凸凹も魅力です。

それを今回使ってみました。
直径120mmの小皿を乗せて焼きます。

ところが焼成後電気炉の蓋を開けてみると、
型が見事に割れていました・・。

割れた型 2013.1.10 by Poran111


でもガラスは無事。
割れた型に沿って少しくぼみがあるもののヒビも入っていませんでした。


ガラスのほうは割れてはいませんが・・・ by Poran111


この上部の縁を切り取っていきます。



この縁を切り離します。 by Poran111


切り取り部分に亀裂が入ってどんどん高さが低くなり、
また底が少し片寄っていて良い形ではありません。
大きさも小さく、蕎麦ちょこくらいでしょうか・・。

見た目は今まで作った小鉢を小さくした感じですが、
底の凸凹が違います。


一応完成しました by Poran111


それでもどんな感じになるかな?と思い、
杏仁豆腐を入れてみました。
クコの実をトッピングして・・。


杏仁豆腐を入れてみました。クコの実をトッピングして・・ by Poran111


型が壊れてしまって二度と作れないのが残念ですが、
いろいろ工夫の余地があることがわかり、
結構楽しめた作業でした。


4 件のコメント:

  1. とても貴重な器ですね。こんな風にしてガラスの器ができるんですね。こういうことって、なかなかのぞけないので、すごく興味深いです。色もちょっと男の子っぽくって、いい感じですね。

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    1. Yukariさん、お皿や浅目のボウルなどは出来上がりと同じような型に乗せて焼きます。初め平らな板のようなガラスが型に沿って熔けて行き、成形されます。一方私がよく作る小鉢やグラスなど深さのあるものはサギングという技法で作ります。支柱の上にリング状の型を置き、その上に板状のガラスを置いて焼きます。リングの空洞の部分のガラスが自分の重さで熔けて落ちて底に着き、形が出来ます。支柱の高さやリングの口径によりグラスになったり小鉢になったりします。その時も今回のようにリング状のガラス(縁)を切り取り、切り口を研磨します。今回の型はリングを使わずに茶碗型のものが出来るかな?と思ったのですが、無理でした・・。

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  2. なるほど。いろんな方法があるんですね。お皿と小鉢のプロセスは違うんですね。繊細なプロセスですね。

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    1. Yukariさん、ガラスの技法は他にもいろいろありますが、電気炉を使う作業はステンドグラスと違って、ガラスを熔かして別の形にするという面白さがありますね。
      吹きガラスはまた違ったやり方で、もっと多彩な形状のものが作れるのがいいですね。私は一度も経験したことがなくTVや実演を見るだけですが・・・。

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