2011年8月26日金曜日

サントリー美術館「あこがれのヴェネチアン・グラス」

先週末の東京滞在2日目の午後は、友人と六本木のミッドタウンにあるサントリー美術館で待ち合わせをして、「あこがれのヴェネチアン・グラス」を見てきました。

★サントリー美術館 by Poran111
サントリー美術館 2011.8.21



★展示会パンフレット by Poran111
展覧会パンフレット


この展覧会には、アメリカニューヨーク州のコーニング・ガラス美術館始め、北海道立近代美術館、箱根ガラスの森美術館、サントリー美術館などの所蔵品が数多く展示されています。


15世紀から16世紀にヨーロッパを席巻したヴェネチアン・グラスの魅力から始まり、5つの流れに沿って作品が紹介されています。


<Ⅰ ヴェネチアン興隆:技術の応酬>
1450年頃新しいガラス素地「クリスタッロ」がガラス職人によって開発された。
それまでのどのガラスよりも無色に近く、高い透明度を誇るこの素材を生かすため、様々な技法や創意工夫がもたらされた。

★パンフ裏①エナメル彩ゴブレット by Poran111
「エナメル彩ゴブレット」 ヴェネチア 1500年頃 
コーニング・ガラス美術館~パンフレットより


★パンフ裏②「船形水差」ヴェネチア by Poran111
「船形水差」 ヴェネチア 16-17世紀 
サントリー美術館~パンフレットより



★ポストカード「レースグラス・ゴブレット」ヴェネチア by Poran111
「レースグラス・ゴブレット」 ヴェネチア 17-18世紀 
サントリー美術館~ポストカード


<Ⅱ 流出したヴェネチアン:「ヴェネチア様式」誕生>
洒脱なヴェネチアン・グラスはヨーロッパ諸国の王侯貴族を魅了。
ムラーノ島にガラス職人を閉じ込めてヴェネチアが独占していたはずの技術が、次第に職人と共に流失し、各地で「ヴェネチア様式」と呼ばれるガラス器が作られるようになった。


★パンフ裏③「レースグラス蓋付瓶」 by Poran111
「レースグラス蓋付瓶」 ヴェネチアあるいはネーデルラント 1570-1630年 
コーニング・ガラス美術館~パンフレットより



<Ⅲ ヴェネチアンと和ガラス>
日本で本格的なガラス器作りが開始されたのは17世紀中頃。16世紀から南蛮船によってもたらされたヨーロッパのガラスに憧れて制作が開始されたと推測される。


★ポストカード「藍色ちろり」江戸時代 by Poran111
「藍色ちろり(酒を温める酒器)」 日本江戸時代 18世紀 サントリー美術館~ポストカード


<Ⅳ ヴェネチアン再興:19世紀イタリア>
1797年の共和国崩壊とともに停滞を迎えたヴェネチアのガラス制作は、19世紀半ば産業教育現場の整備、美術館の建設に伴う考古学的な関心から、再び活気を取り戻す。


★ティーカップ&ソーサー ヴェネチア  by Poran111
「ティーカップ&ソーサー」 ヴェネチア 19世紀 
北海道立近代美術館~サントリー美術館HPより


<Ⅴ 今に息づくヴェネチアン:現代アートへの影響>
現在ガラス作家として活躍するアーティストの中には、ヴェネチアで制作を試みたり、ヴェネチアの技を自分らしくアレンジしたりして、ヴェネチアを顧みる人たちが少なくない。


★パンフ裏④Sea Form ディル・チフーリ by Poran111
「Sea Form」 ディル・チフリーノ 1989年 北海道立近代美術館~パンフレットより
かなり大きな作品です


3階と4階に分かれている会場はそれほど広くはありませんが、今回の展覧会はガラスやその技法の説明もあり、時代の流れに沿った展示もわかりやすく、ガラスの初心者にも親切な内容でした。


サントリー美術館を出てから友人と新宿に行き、高島屋で夕飯を食べました。


京都三条の名代とんかつ「かつくら」で「旬野菜の生湯葉コロッケとヒレかつ膳」をいただきましたが、とんかつはとても柔らかく、油っこくなく美味でした。
和辛子入りの白みそのお味噌汁も美味しく、おかわりしたかったのですが、お腹がいっぱいで出来ませんでした。残念。キャベツとお味噌汁はおかわり自由です。


京都三条とんかつ「かつくら」(新宿高島屋店) by Poran111
京都三条名代とんかつ「かつくら」新宿高島屋店の「旬野菜の生湯葉コロッケとヒレかつ膳」


この後、友人と別れて高速バスに乗り、蓼科へ戻りました。

東京に滞在した2日間は美術館巡りに費やされましたが、沢山の作品に出会い、絵画やガラス製品の美術史的流れも学び、実り多いプチ旅行となりました。
またこんな小旅行をしたいと思っています。



9 件のコメント:

  1. charanさん、

    やはりヴェネチアン・グラス展でしたね♫
    でも、もう1つの予想は三菱一号館美術館の「もてなす悦び展」かと思ってました・・・が、場所的に考えたら印象派ですよね(^^;

    もてなす悦び展は、19世紀後半から20世紀初頭のもの陶磁器やガラスが中心で、「ジャポニズム」がテーマでした。印象派展も行きましたが、「日本の有田焼などを輸出する際の梱包材として浮世絵が使われ、それが印象派の画家に影響を与えた」という説明を聞き、「おお、つながっているんだ」と感動しました。

    ガラスアーティス魂に火をつける展覧会行脚でしたね。早く作品を作りたくなってませんか???

    返信削除
  2. noridartさん、
    「もてなす悦び展」は知りませんでした~残念、行きたかったです・・・
    ブリヂストン美術館の「青木繁展」にも行きたかったのですが、今回の日程では無理でした。

    梱包材に浮世絵とは、何と贅沢な~! そうやって繋がっていたんですね。

    はい、作品作りのいろいろなイメージが頭の中をぐるぐる回っています(*^_^*) 
    でも今は夫が毎日どっさり収穫してくる野菜と格闘しています(泣)

    返信削除
  3. 充実したプチ旅行でしたね。
    解説付きの美術館巡りを私も楽しませていただきました。
    藍色ちろりは深海(夜空?)を思わせる青、光による色の
    変化が楽しめそうですね。
    華やかな装飾のあるガラスも素敵ですが、シンプルな
    藍色ちろりに魅かれます。
    新作楽しみにしていますね。(*^_^*)

    返信削除
  4. 55okeikoさん、
    私も藍色ちろりの前で立ち止まってしまいました。このシンプルさは、日本らしくて好きです。ねじった持ち手が可愛らしく、お酒の飲めない私ですが、傍に置けたら、それだけで幸せな気分になれそうです。
    こういう旅行はまたしたいです!(笑)

    返信削除
  5. charanさん、

    ヴェネチアン・グラス、いいですね。私も大好きです。
    私はポストカードになっているレースグラスのゴブレットが、自分の中のヴェネチアン・グラスのイメージに一番合っています。レースの細かさといい、フォルムの美しさといい、長い伝統に裏打ちされたまさに芸術品ですね。

    そういえば、キャサリン・ヘプバーンの「旅情」には赤いゴブレットが出てきましたね。ヴェネチアン・グラスというと何となくいつも一緒に思い出します。いい映画でした。

    返信削除
  6. Angelaさん、
    レースグラスは教室で先生が作られたものを利用していました。模様も色も様々で美しいですね。それにしてもあのゴブレットの優美なフォルムと凝ったステムには魅了されますね。
    私もガラスにかかわるまでは、ヴェネチアン・グラスというと「旅情」の赤いゴブレットが浮かんできました。いい映画でしたね。

    返信削除
  7. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  8. charanさん
     間違って・・・庭園美術館の~
     コメント載せちゃったの!
     だから削除しました。
     此処は・・・ヴェネチアン・グラスでした。

    返信削除
  9. Kappaさん、
    はい、庭園美術館のほうのコメントを読ませていただきました(*^_^*)

    返信削除