2016年9月9日金曜日

北スペイン・ポルトガル旅行記(17)リスボン Lisboa ①ジェロニモス修道院

6月12日オビドスでの遅い昼食後、バスでリスボンに向かいました。
1時間ほどでリスボン Lisboa に到着。

リスボン 2016.6.12

ジェロニモス修道院に向かう途中、
テージョ川に架かる4月25日橋の向こうに大きなキリスト像クリスト・レイが見えました。
これはリオのオリンピックで見慣れたリオ・デ・ジャネイロのキリスト像を模して作られたものです。
1959年に完成しましたが、リオのものより少し小さいそうです。

4月25日橋というのは
かつての独裁者の名を冠したサラザール橋のことで、
1974年4月25日革新派軍人によるクーデターで新政府が誕生した際、
4月25日橋と名前を変えました。

4月25日橋の向こうに見えるクリスト・レイ

ジェロニモス修道院 Mosteiro dos Jeronimos は
大西洋に注ぐテージョ川沿いにあるベレンの塔、発見のモニュメントと
道路や線路を挟んだ向かい側にあります。

線路と道路を隔てて見た巨大なジェロニモス修道院の一部

16世紀のポルトガルの栄光を伝えるジェロニモス修道院。
この白亜の大修道院はマヌエル1世が1502年に着工し、
中断した時期を含め300年の年月をかけて19世紀に完成しました。
その完成度の高さからポルトガル建築の最高峰と讃えられ、
ベレンの塔と共に1983年世界遺産に登録されました。

ポルトガル独特のマヌエル様式を代表する壮麗な建物は
ヴァスコ・ダ・ガマの海外遠征で得た莫大な富で建てられたものであり、
ポルトガルの大航海時代の栄華を反映させたものです。

壮麗なジェロニモス修道院

修道院内へは聖母マリアに捧げられた南門から入りました。

修道院南門

美しい回廊が有名なジェロニモス修道院ですが、
マヌエル様式独特の貝殻やロープ、錨、船、天球儀など海や船に関するものや
インドや南米の植物などが柱や天井に彫られています。

美しい回廊~ジェロニモス修道院

もともと王家の霊廟は バターリャ修道院 だったのですが、
ジェロニモス修道院が出来てからはこちらに移されました。

ロープの彫刻等マヌエル様式の特徴があちこちに見られる回廊


後期ゴシック、ルネサンス、イスラム建築の要素を取り入れたマヌエル様式の中庭と回廊
~四分割された庭や繊細な装飾にイスラムの影響を見ることができる

修道院内のサンタ・マリア教会の柱はヤシの木を象ってデザインされたそうです。
柱には細かい模様の彫刻があります。

ジェロニモス修道院内のサンタ・マリア教会 身廊


サンタ・マリア教会の祭壇



聖母子のステンドグラス

ヴァスコ・ダ・ガマの棺も安置されています。
棺にはマヌエル様式の彫刻が沢山施されています。

ヴァスコ・ダ・ガマの棺

かつて食堂だった部屋にはジェロニモスを描いた絵があります。

かつて食堂だった部屋

ジェロニモス=聖ヒエロニムスは4世紀に聖書をラテン語訳した聖職者ですが、
ライオンとのエピソードがあり、多くの絵画に取り上げられています。
ジェロニモス修道院の絵にもライオンが一緒に描かれていました。

中世で良く知られていたというその聖者伝説とは・・

『ある夕方ヒエロニムスが修道士たちと聖書の勉強をしていると
足を引きずったライオンが部屋に入って来ました。
驚いた修道士たちは逃げ出しますが、
ヒエロニムスは客人を迎えるように優しくライオンに近づきます。
ライオンの足には茨のとげが刺さっていましたので、
ヒエロニムスはとげを抜いて手当をしてあげました。
その後ライオンは生涯ヒエロニムスに付き従ったということです。』

ライオン(手前)を従えたジェロニモスの絵


食堂だった部屋のアズレージョ

ジェロニモス修道院は大きすぎて全体の写真が撮れなくて残念でした。

それで wikipedia に載っている写真をご紹介します。

wikipediaのジェロニモス修道院全体像


次回は
ジェロニモス修道院からほど近い
ベレンの塔と発見のモニュメント、
そして夜に行われたアントニア祭についてです。




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