シドニー滞在中、
シドニー中心街に出掛けたのは3回で、
初めの2回は長男一家に観光名所を案内してもらい、
3回目は夫と二人で観光バスに乗ったり、
オペラハウスの日本語ガイドツアーに参加しました。
その3回ともオペラハウスを見学しましたので、
その時々のオペラハウスをご紹介しながら、
オペラハウスについて書いてみようと思います。
1枚目の写真は初めてオペラハウスを見学する時、
ロイヤル・ボタニカル・ガーデンからオペラハウスに向かうところです。
海沿いを歩いてにオペラハウスに向かう 2017年4月8日 午後1時14分
オペラハウスを真近で見ますと、
シェル型の屋根と外壁には
シェル型の屋根と外壁には
白色と淡い桃色のタイルが貼られているのが分かります。
このスウェーデン製のタイルの数は105万6000枚だそうです。
オペラハウスを遠くから見ると
白いタイルに光が当たり全体が白く見えるようになっています。
オペラハウスの屋根と外壁 4月8日午後1時24分
シェル型には2色のタイルが貼られています
ではオペラハウスが完成するまでを簡単に記していきます。
◆
1940年代末、
シドニーのあるニューサウスウェールズ州(NSW)の州立音楽院長が
コンサートホールやオペラ劇場、ミュージカルなどのドラマシアター及び
飲食できるレストランなどを併設した、今までなかった複合施設の建設に奔走します。
どうにか政界経済界の要人を説き伏せ、
1954年デザインの公募を行うことになりました。
オペラハウスの内部~ガイドツアーにて 4月24日12時11分
32ヶ国、233件の応募の中から
当初はその奇抜なデザインから落選していたデンマークの無名の建築家、
ヨーン・ウツソン(ウッツオン)(1918.4.9~2008.11.29)の作品が
最終審査で選ばれます。
1957年ウツソンはシドニーで建設の指揮をとりますが、
その曲線を多用したシェルタイプは構造的な設計段階で大きな問題が多発します。
工期の遅れや当初の予算を大幅に超えることなどから
ウツソンは計画から引き上げざるを得なくなり、
1966年設計者を辞任します。
彼はデンマークに帰り、
二度とオーストラリアの地を踏むことはありませんでした。
ただし息子さんが建設に携わることを条件に引き上げましたので、
息子さんはオペラハウスの建設に関わり続けたということです。
世界三大美港の一つに数えられるシドニー湾、
そこに突き出た岬ベネロング・ポイントにオペラハウスは建っています。
海面下25mまで打ち込まれたコンクリート製の杭が建物の基礎となり、
その内部ではコンクリートとワイヤーが見え、
シェルのようなヨットの帆のような外観を支えています。
オペラハウスは
当初予定より10年遅れで1973年に完成し、
費用も予定の700万ドルから14倍以上の1億200万ドルに膨れ上がりました。
費用は宝くじ資金などで1975年に完済されたそうです。
こんなに完成が遅れても大丈夫?だったのは、
オリンピック開催のためとか万博用とか
建設期限のある催し物の建物ではなかったためです。
いろいろな問題を乗り越えたオペラハウスは
シドニーのみならずオーストラリアを代表する建築物になりました。
◆
オペラハウスから見るサーキュラー・キー(埠頭)・・豪華客船が停泊しています
4月8日午後1時24分
さて、
私達はフェリーに乗り対岸まで行きました。
フェリーから見るオペラハウスは順々に姿を変えていきます。
ハーバーブリッジをくぐり抜ける時に見えるオペラハウス
対岸の駅で降り、
ここから電車に乗って長男のマンションに戻りました。
こちら側から見るオペラハウスが正面だそうです。
対岸の公園から見るオペラハウスとビル群 4月8日午後4時50分
別の日、
ダーリングハーバーからフェリーに乗り、
夕食のレストランへと向かう時がありました。
徐々に暮れ行く夜のオペラハウスを見ることができ、
この時ばかりはその姿にうっとりしました。
夕食のレストランへと向かう時がありました。
徐々に暮れ行く夜のオペラハウスを見ることができ、
この時ばかりはその姿にうっとりしました。
フェリーに乗ります 4月10日午後5時20分
徐々に暮れていきます 午後6時
フェリーが出発すると段々暗くなり、
月とオペラハウスの姿がとても綺麗でした。
月とオペラハウス 4月10日午後6時04分
夕食をとったレストランでは
オペラハウスを模したナプキンが・・・
オペラハウス風ナプキン 6時19分
レストランを出た後、埠頭を歩きますと
オペラハウスは月に白く照らされ、
オペラハウスは月に白く照らされ、
ハーバーブリッジは夜の装いでした。
夜のハーバーブリッジ 4月10日午後7時34分
世界遺産として世界で一番若い建築物であるオペラハウス。
大小5つのホールと5つのリハーサルスタジオ、
4つのレストランと6つのバーがあります。
大小5つのホールと5つのリハーサルスタジオ、
4つのレストランと6つのバーがあります。
いつかオペラやコンサートを聴いたり、
人気のバレエを是非観たいものです。
人気のバレエを是非観たいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。