2013年3月8日金曜日

『レ・ミゼラブル』

昨日岡谷スカラ座で
やっと
「レ・ミゼラブル」を観てきました。

原作は150年前に書かれたヴィクトル・ユーゴーの名作
1985年ロンドンで上演されて以来、
ブロードウェイや世界43か国でロングランヒットとなった
ミュージカルの映画化です。

映画も大ヒットしましたので
多くの方が見ていらっしゃると思いますし、
色々な方がブログで感想を書いていらっしゃいます。

私自身は、子供の頃
「ああ無情」という題の簡単な物語を読んだのですが、
ストーリーもあまり覚えておらず、
ミュージカルも見ていませんので、
歌と同時に
ストーリー展開も楽しめました。

『レ・ミゼラブル』の意味は
「悲惨な人々」「哀れな人々」ということです。
『ああ無情』という邦題ですと、
物語の最後まで無情で無慈悲な感じがして
このストーリーとはしっくりしません。
『レ・ミゼラブル』の方がいいですね。


『レ・ミゼラブル』映画ポスター by Poran111



飢えた姉の子たちの為に
1本のパンを盗んだ罪で投獄されたジャン・ヴァルジャン。
何度かの脱獄のため19年も服役していて、
やっと仮出所できた時は極度の人間不信になっており、
その上
身分証明書に前科者と書かれているため
社会からは受け入れてもらえず、職に就くことも宿に泊まることも出来ません。

『レ・ミゼラブル』 by Poran111


そんな浮浪者のような生活をしていたジャン・ヴァルジャンに
最大の転機が訪れます。
ある日、ミリエル司教の住居前に倒れこんだ彼を
司教は温かく迎え、食事とベッドを与えます。
それなのにジャン・ヴァルジャンは
屋敷の銀器を盗んで逃走します。
やがて警官に捕まり、司教の前に連行されますが、
司教は盗まれた銀器を
「彼にあげたもの。これも持って行きなさい」と
大切な銀の燭台を与えます。

この司教の情愛により
ジャン・ヴァルジャンは改心し、正しく生きていこうと決意します。
司教との出会いにより、
文字通り生まれ変わるジャン・ヴァルジャン。

その後
彼は身分を隠して富を築き、
市民からその人格を慕われて市長にまでなりますが、
自分と間違われてジャン・ヴァルジャンとして捕えられた男がいることを知り、
激しく逡巡します。
このまま知らんふりをすれば、市長として生きていけますが、
無実の罪で投獄される男のことや
事実を隠して自分だけ助かることへの罪の意識に苛まれ、
ついに裁判所で自分の正体を明かします。

また、
自分を執拗に追いかけてきた警官ジャヴェールの命を救う場面では、
彼を憎んでいないことを告げ、
逆にジャヴェールは
自分の中の正義の意味が揺らぎ始め、強く悩みます。



私は
このようなジャン・ヴァルジャンの態度、
「他人が犠牲になっても自分だけ助かればいいとは思えなかったこと、
自分を追いつめて苦しめ続けた警官を憎んでいないこと」などが
強く心に残っています。

人間としてこうありたいと願う姿を
生まれ変わったジャン・ヴァルジャンが体現しているからでしょう。

『レ・ミゼラブル』コゼットとジャン・ヴァルジャン by Poran111


それぞれの役者さんの歌も素晴らしかったですし、
ジャン・ヴァルジャンを演じたヒュー・ジャックマンもとても良かったです。


『レ・ミゼラブル』~「六月暴動」の場面 by Poran111




私にとってミュージカルとは
「歌って踊るもの」というイメージが強いのですが、
その原点は
何といっても
『ウエスト・サイド・ストーリー』にあります。
1961年に日本で初上映されたこの映画は
バーンスタインの音楽も出演者の踊りも素晴らしく、
小学生だった私は姉に連れられて見に行ったのですが、
その時の感動と興奮は忘れられません。

当時はビデオもDVDもありませんでしたが、
リバイバル上映というのがあって、
この映画は何度もリバイバルされました。
 
その度に観て感動していました。

『ウエスト・サイド・ストーリー』 by Poran111


そういえば、『レ・ミゼラブル』には
踊りはありませんでした・・・

でも、とても心に沁みるいい映画でした。



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