東京滞在中に行った2つ目の展覧会は、
パナソニック電工 汐留ミュージアムで開催されている
このミュージアムには初めて行ったのですが、
2003年4月にパナソニック電工東京本社ビル建設を機に開館したというだけあって、
とても綺麗でした。
ウィーン工房は1903年ヨーゼフ・ホフマンらが設立したデザイナーと職人たちの企業集団で、
建築からインテリア、家具、照明、食器にいたるまでの生活芸術の装飾的な仕事を
一貫したスタイルで統一しようとする「総合芸術」をかかげて始まりました。
会場に入ってすぐ、とてもシンプルでモダンなデザインが目を引きます。
ウィーン工房展パンフレット 2011.10.19
ウィーン工房の歴史は前期と後期に分けられますが、
前期は1903年の設立から第1次世界大戦開始までの約10年間。
その間はシンプルな装飾原理に基づいたデザインで、
同時代にヨーロッパ全土を席巻していたアール・ヌーボーとは一線を画します。
ウィーン工房展「メニューホルダー」 1907年
ウィーン工房は1907年キャバレー・フレーダーマウスを開店。
最先端のモダンなインテリアに食器、カトラリーから食事のメニューやプログラムまで
統一してデザインされたレストランで、
これはその店のメニューホルダーです。
ウィーン工房展「蓋付きの物入れ」 1912年
ウィーン工房展「ゴブレット」 1915年
「モードウィーン1914-1915年」
木版一部水彩加筆
(ポストカード)
1910年工房はモード部門を開設しますが、
それと共に初期の特徴であった幾何学的でシンプルな装飾は次第に姿を消し、
過剰に装飾的なデザインが台頭します。
◆
パナソニック電工汐留ミュージアムは会社が1990年代より収集、所蔵してきた
ジョルジュ・ルオーの油彩、版画作品を
広く鑑賞してもらうことを目的に開館したということですので、
ルオーの作品が一部展示されていました。
パナソニック電工 汐留ミュージアム
ジョルジョ・ルオー「古びた町外れにて(台所)」1973年 (ポストカード)
聖書の「マルタとマリア」を題材にしたものだそうです。
東京にまた一つ素敵なミュージアムを見つけ、楽しみが増えました。
素敵な展覧会ですね。12月までの開催のようですから、行ってみます。
返信削除情報ありがとうございました。
noridartさん、
返信削除なかなか興味深い展覧会です。是非ご覧ください。
今回は三菱一号館美術館で開催されている「ロートレック展」にも行きたかったのですが、時間の都合で断念しました。12月25日まで開催しているようなので、次回上京の際行きたいと思っています。
東京に行くと「おのぼりさん」状態できょろきょろして友人に笑われます(*^_^*)