先週から10日間ほど一人で東京に行っていました。
私個人の用事を片づけるためですが、
その合間を縫って友人と展覧会に行ってきました。
一つ目は、両国の江戸東京博物館で開催されている「ヴェネツィア展」です。
ヴェネツィアは2007年に旅行しているので→★、
流れる映像が懐かしく、またヴェネツィアに行きたくなりました。
ヴェネツィア展パンフレット 2011.10.19
このパンフレットに使われている絵は
「世界でもっとも美しい板絵」と言われるもので、
「世界でもっとも美しい板絵」と言われるもので、
コッレール美術館所蔵の
「二人の貴婦人」(ヴィットーレ・カルパッチョ作 1450-95年頃)です。
「二人の貴婦人」(ヴィットーレ・カルパッチョ作 1450-95年頃)です。
当初、この二人の女性は高級娼婦とされていたのですが、
20世紀中頃ローマの古物商で発見された1枚の板絵が
この絵の上部だと判明されたことにより、
それが間違いであることがわかります。
この絵の上部だと判明されたことにより、
それが間違いであることがわかります。
その上部の板絵とは、
現在アメリカのポール・ゲッティ美術館にある
「潟(ラグーナ)での狩猟」です。
「二人の貴婦人」の左上の花瓶の花が茎で途切れていることが不自然で、
この上に続く板絵があるのでは?と思われていたそうですが、
「潟(ラグーナ)での狩猟」の発見により、
その花瓶の茎は百合の花へと続くことがわかりました。
その花瓶の茎は百合の花へと続くことがわかりました。
そして、それまで高級娼婦だと思われていた御婦人達は、
狩猟をしている夫たちを待つ貴婦人と判明したのです。
高級娼婦と貴婦人、外見からではわからないということでしょうか・・・?
それはともかく、この板絵は戸棚の両扉の右半分らしく、
まだ所在の分からない左半分の板絵の発見が楽しみです。
これは同じ作者による「サン・マルコのライオン」(1516年 ドゥカーレ宮殿)です。
サン・マルコのライオンは前脚は陸地に、後ろ脚は海におろして
陸と海のヴェネツィアを守る聖人とされ、
共和国の主要なシンボルでした。
この他にもヴェネツィアの歴史やラグーナに建てられた館の模型、華麗なシャンデリアなど
ヴェネツィアの文化的成熟度の高さ、栄耀栄華を垣間見ることができる内容でした。
陸と海のヴェネツィアを守る聖人とされ、
共和国の主要なシンボルでした。
ヴェネツィアの文化的成熟度の高さ、栄耀栄華を垣間見ることができる内容でした。
charanさん
返信削除板絵・・・この絵初めて見ました。
展覧会の情報何時も有難うございます。
物語が、一杯詰まってますね~
此の御婦人方~娼婦と言うより・・・
お顔が~退屈そうな感じが出ていて~
奥方様ですわ!明らかに・・・。
Kappaさん、
返信削除ヴェネツィア展というとガラス工芸ばかりに目がいってしまいますが、今回の展覧会は当時の流行や世相をあらわした絵画やドレス、銀貨などヴェネツィア全体の様子がわかりました。
御婦人達はやはり貴婦人の面持ちですか・・(笑)
charanさん
返信削除そう~よ・・・退屈そうですもの!
charanさん、
返信削除「ヴェネツィア」という言葉を目にすると、あの小さな街の至る所に残っている栄華の後や、小さな路地に迷い込んだ時の、ちょっと幻想的な気分、その時見たもの、感じたもの、がとても鮮やかに思い出されます。たった一度しか訪れるチャンスがありませんでしたが、心に残る街でした。charanさんの記事で、またまた思い出に浸ってしまいました。。。
Angelaさん、
返信削除本当にヴェネツィアという街は人を惹きつける魅力がありますね。いつかゆっくり滞在してみたいです。
東京に行った時、隣の駅の映画館に「ベニスに死す」のポスターがかかっていました。11月に上映するようです。1971年の作品ですが、当時見に行ったのでとても懐かしく、見に行きたいなと思っているところです。