天龍寺の横の竹林を通って訪れた常寂光寺は、
小倉山の中腹にあり、京都屈指の紅葉の名所として知られる日蓮宗の寺院です。
写真などで見られるような本格的な紅葉はまだ見られませんでしたが、
天龍寺とは違うこじんまりとした京都のお寺らしい趣きがありました。
次に落柿舎へ。
ここと二尊院は外から眺めただけで、祇王寺へと進みます。
祇王寺は何度訪れてもいつも心にしっくり来るお寺です。
お寺にまつわる物語とそれに似合うひっそりとした風情が心に響くのでしょうか・・・。
平氏全盛のころ、白拍子の上手な祇王は平清盛の寵愛を受け、
その手厚い保護のもと、
妹の祇女と共に安穏に暮らしておりました。
ところがある日、仏御前という舞も歌もすこぶる上手な白拍子の名手が現れ、
清盛はたちまち仏御前に心を移します。
昨日までの寵愛はどこへやら、祇王は館を追い出されたうえ、
その後辛い思いもさせられたため、
祇王二十一、祇女十九、母の刀自四十五歳の時、三人で剃髪し尼となって、
嵯峨の山里、今の祇王寺で仏門に入ります。
そんな祇王の不幸を見るにつけ、無常を感じた仏御前は清盛の元を去り、
剃髪して祇王達と共に暮らし始めます。
仏御前、わずか十七歳の時でした。
晩秋には真っ赤に色づいた紅葉が苔庭一面に降りかかり、
名状しがたい美しさだそうです。
祇王寺 苔庭
祇王寺を後にして、祇園に向かいました。
夕食までの間、商店街を覗いてお土産を買い、
先斗町をぶらぶらして、予約しておいた祇園 らんぶるへ。
らんぶるは、現役のお茶屋の1階にあります。
築100年という建物の室内の調度品も坪庭も
次々と運ばれて来るお料理と共に存分楽しめました。
さて翌日は奈良へ行きます。
紅葉のタイミングは難しいですよね。
返信削除奈良も記事も楽しみです♫
noridartさん、
返信削除JRの「そうだ京都、行こう」キャンペーンポスターのように、真っ赤な紅葉の中を歩く・・・それが夢だったのですが・・
山から行くと、京都の人の多さにびっくりしました(;一_一)
東京の友人はそんな私を見て笑っていました。