昨日、初めて小布施に行ってきました。
私には、小布施=栗のイメージしかなかったのですが、
調べてみると幾つか行ってみたいところがありました。
最初に行ったのは「岩松院(がんしょういん)」です。
岩松院は1472年に建てられた曹洞宗の寺院で、
その本堂の天井画「八方睨み鳳凰図」は葛飾北斎89歳の時の作品とされています。
その鳳凰図は今も色鮮やかで160年経たものとは思われません。
この天井画は下絵や色指定などは北斎が行い、
彩色は弟子で小布施出身の高井鴻山によるとされていましたが、
1974年浮世絵研究家の由良哲次氏により北斎直筆の画と断定されました。
しかし資料をもとに今でも北斎直筆に疑念を持たれる方がいるようです。
どちらが本当なのか、素人の私にはわかりません・・・
岩松院・北斎筆とされる天井画 (ポストカード)
またこの岩松院の裏庭には
「蛙合戦の池」があります。
桜の花見時になると、この小さな池では
大きなひきがえるがめすを奪い合う合戦を始めます。
1816年当地を訪れた小林一茶は、
この合戦を見て
『やせ蛙まけるな一茶これにあり』
と詠みました。
これは病弱な初児・千太郎への声援の句でもありましたが、
その願いもむなしく千太郎は一ヶ月足らずで他界してしまいました。
一茶、54歳の時です。
「蛙合戦の池」があります。
桜の花見時になると、この小さな池では
大きなひきがえるがめすを奪い合う合戦を始めます。
1816年当地を訪れた小林一茶は、
この合戦を見て
『やせ蛙まけるな一茶これにあり』
と詠みました。
これは病弱な初児・千太郎への声援の句でもありましたが、
その願いもむなしく千太郎は一ヶ月足らずで他界してしまいました。
一茶、54歳の時です。
このミュージアムは1992年10月に開館した町立の美術館です。
1945年疎開先だった小布施で生まれた日本画家中島千波氏の作品が常設されていますが、
今回企画展として「中島千波の金屏風展」が開催されているのをTVで知り、
是非訪れたいと思っていました。
花菖蒲の金屏風や紅白牡丹、牡丹の原種を描いた「玉龍牡丹」など見応えがありました。
私は中島千波氏といえば桜を思い浮かべていましたので、
幾つかの桜の作品が展示されていたのが予定外の喜びでした。
今、季節は冬を迎えようとしていますが、
来年の桜に会えることを楽しみに、しばし桜の絵に見とれていました。
中島千波「素桜神社の神代桜」 1996年 (ポストカード)
小布施は小さい街で、見たい所や食べに行きたいところが歩ける範囲にあります。
その点とても便利です。
夫はランチメニューのお造りの盛り合わせ定食、私は焼き魚定食にし、
栗ご飯の量が少なかったものの、全体にお味は良く、
メダイの幽庵焼きもふっくら優しく焼きあがり、美味しく頂きました。
「寄り付き料理」とは、
蔵人が酒造りの期間に食した料理の事で、
寒い時期の厳しい労働を泊まり込みで担う男衆のために
栄養のバランスがよく、飽きのこない献立が供されたそうです。
「蔵部」はオープンキッチンで、中が少し高くなっているせいもあり、
カウンターに坐るとキッチンの様子がとてもよく見えます。
それは良い、悪い両面が見えるということでもあったように思います。
蔵部のオープンキッチン
「蔵部」はオープンキッチンで、中が少し高くなっているせいもあり、
カウンターに坐るとキッチンの様子がとてもよく見えます。
それは良い、悪い両面が見えるということでもあったように思います。
蔵部のオープンキッチン
桜井甘精堂の栗おこわと栗かのこを購入。
お昼を食べてお腹がいっぱいなのに、人が食べているのにつられて
福栗焼きを買ってその場で食べました。
栗の今川焼きみたいなものですが、大きな栗が丸ごと1個たっぷりの餡に包まれています。
とっても美味しいのですが、もうお腹がパンパン。
「苦しい、苦しい」と言いながら、
腹ごなしにしばらく街を散策して帰りました。
福栗焼き~260円です
charanさん、
返信削除小布施は小さな町なのに、色々な楽しみ方がありますよね。私は北斎館+ワイナリー+栗、個人のお宅のオープンガーデン+お蕎麦という2パターンで行きましたが(笑)、中島千波館にはまだ行ったことがありません。近頃、とみに日本画に興味が湧いているので、ぜひ訪ねてみたいと思います。
Angelaさん、
返信削除お返事が遅くなり申し訳ありません。昨日まで東京と京都に行っていました。
Angelaさんは小布施に何度か行かれているんですね。オープンガーデンというのも楽しそうですね♪
中島千波館は充実した企画展がある時に行かれるといいですね。それにお花の季節に行かれるとお庭も楽しめると思います。