9月27日、「安曇野ちひろ美術館」で「赤羽末吉展」を見て来ました。
前にも書きましたように(→「いわさきちひろ」の美術館(安曇野))、私は赤羽末吉氏の絵本が好きで、昔 息子たちに読み聞かせながら、自分が一番楽しんでいたのかもしれません。
赤羽末吉(あかばすえきち1910-1990)氏は 東京神田で生まれ、1年ほど日本画を勉強しますが、以後ほとんど独学で絵画を学びます。
1932年(22歳)から1947年(36歳)まで満州の大連(現 中国遼寧省)で過ごしますが、仕事の傍ら画家としても活躍します。また、旅行が好きで、満州時代はモンゴルとの国境地帯にも旅したそうです。
終戦後日本に引き揚げた後、18年間アメリカ大使館文化交換局で働きます。
50歳になって絵本を描くようになりますが、それは茂田井武氏作画『セロひきのゴーシュ』を見たのがきっかけだそうです。
そして「かさじぞう」でデビューします。
満州から帰国した時、赤羽末吉氏は日本の「湿潤の美しさ」にとても感動しました。 雪国を舞台とした絵本にその思いが込められているようです。
↑「かさじぞう」表紙1960年 (パンフレットより)
↑「だいくとおにろく」より1962年(パンフレットより)
その思いと同時に、中国大陸の広々とした雄大さを日本の子どもたちに伝えたいと思ったそうです。
それが「スーホの白い馬」や「王さまと九人のきょうだい」のような中国・モンゴル民話の絵に反映されています。
1980年には国際アンデルセン賞画家賞を受賞しています。
美術館内のショップで絵本を見ていましたら、夫が「木曽義仲」の本を気に入り、お土産に買って来ました。
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