2008年8月3日日曜日

フランス・ロンドン旅行~パリ(5)

次にランチをはさんでシテ島に行き、サント・シャペルとノートルダム大聖堂を見てきました。
サント・シャペルはルイ9世の命で1248年に建設されたゴシック様式の礼拝堂です。



のちに「聖王ルイ」と呼ばれるようになったルイ9世は、1214年に生まれ、父の死後12歳で即位し、敬虔なキリスト教徒の王として母親に育てられます。
そのルイ9世には聖遺物「キリストの茨の冠」を所有するという野望がありました。
当時その「茨の冠」を所有していたのはコンスタンティノープルのポードゥアン2世でしたが、2年にわたる交渉の末、豊かな財力を背景にその聖遺物を手に入れます。
その金額は、当時の国家予算のほぼ半分と言われます。
この究極の聖遺物「茨の冠」を所有するということは「フランスをエルサレムに次ぐ聖地とする」ことを意味していました。



サント・シャペルはその聖遺物に王のみが祈りを捧げる礼拝堂として作られました。
その建設期間は47か月という驚異的な早さです。凱旋門が30年、隣のノートルダム大聖堂が170年かかったことを思えば、奇跡的な早さといえるでしょう。
パリ中の職人が集められ、ステンドグラスの制作はパリ市内の3つの工房から15人が参加して作ったと言われています。
47か月という短期間で制作されたステンドグラスは、他の教会のステンドグラスと違って、職人の世代交代がないので統一感が素晴らしく、また当時最高のガラスを使い、色彩や緻密さの点で最高傑作とされています。

1113枚ものステンドグラスはのべ600㎡に及ぶ光の窓となり、赤・青・黄・緑・白5色のガラスで描かれているのは旧約・新約聖書の物語で、パリ最古のステンドグラスでもあります。
高さ15m幅4mのランセットと呼ばれるアーチ型の枠に収められたステンドグラスが360度ぐるりと囲み、「パリの宝石箱」と言われるのも頷けます。
この礼拝堂は部屋全体がステンドグラスで、強度は大丈夫なの?と思ってしまいます。
こののち私達はフランスを南下していろいろな教会でステンドグラスを見ることになりますが、やはりこのサント・シャペルのステンドグラスに優るものはありませんでした。

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